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メッシ&グリーズマンの高給取り放出も…バルセロナのサラリー事情は厳しいまま

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厳しい懐事情のバルセロナ

 バルセロナの財政状況は依然として苦しい状態が続くようだ。『Goal』の取材で明らかになった。

 今夏の移籍市場で、クラブ最高給取りのFWリオネル・メッシや高給取りの1人であるFWアントワーヌ・グリーズマンを放出し、さらにDFジェラール・ピケら中心選手の減給にも踏み切ったバルセロナ。約2億ユーロ(約258億円)の節約に成功した同クラブだが、巨額の負債に苦しむ状況は変わらず、懐事情は厳しいままだ。

 ラ・リーガの導入するサラリーキャップのバルセロナに対しての上限は9800万ユーロ(約126億円)とされているが、現状の総額サラリーは4億2000万ユーロ(約541億円)程度。依然として3億2000万ユーロ(約412億円)以上のギャップがある状態が続く。

 ただし、クラブが是正に取り組む限り、連盟からいかなる処分も下されないとされている。しかし、収支バランスが整うまで、サラリーカットを続ける必要に迫られるようだ。

 もちろん、この財政危機がチームに与える影響は計り知れない。ラ・リーガ7位と低迷し、チャンピオンズリーグで開幕2連敗のバルセロナは、来年に現状のスカッドを維持するためには、さらなる減給を選手に受け入れさせる必要があり、実際にDFセルジ・ロベルトやFWウスマン・デンベレらとの契約延長交渉は難航している。

 また、1月の移籍市場では数名の新戦力の獲得が予想されているが、ラ・リーガの規則では現経費の最大25%までのさらなる支出のみが認められており、バルセロナは約2500万ユーロ(約32億円)の資金でシーズン途中のチーム強化を進める必要がある。しかし、不振に陥るロナルド・クーマン監督の解任に踏み切れば、契約解除金の支払いに追われ、補強予算の削減を強いられると考えられている。

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