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U-20世代に4人の“オーバーエージ”加えたU-22代表候補。CB角田涼太朗は統率と成長、結果を目指す

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U-22日本代表候補を後方でまとめていたCB角田涼太朗(横浜FM)

[10.6 練習試合 U-22日本代表候補 5-0 横浜FM Jヴィレッジスタジアム]

 AFC U23選手権予選(10月、Jヴィレッジ)へ向けて構成されたU-22日本代表候補は、合宿3日目の6日に練習試合を行い、5-0で快勝した。

 今回のU-22日本代表候補は、21年U-20ワールドカップ(開催中止)を目指してきた01年生まれのU-20世代が中心。パリ五輪世代でもある彼らに99、00年生まれのSB山原怜音(筑波大、清水内定)、CB角田涼太朗(横浜FM)、MF郷家友太(神戸)、MF松井蓮之(法政大、川崎F内定)の“オーバーエージ”4人が加わっている。

 合宿初日にはその4人が、U-20世代の積み重ねてきたことの確認や自分たちが加わることでどのようなプラスアルファをもたらすことができるかなどを確認。角田は「自分なんかは後ろからのビルドアップや守備の統率という面がチームのプラスになれば良いなと冨樫(剛一)監督とも話して、『やれるだろうと思って呼んだ』と言ってもらえているので、そういう面にも応えていきたいなと思っています」と意気込む。

 角田は前橋育英高(群馬)3年時に全国高校選手権優勝。日本高校選抜で活躍し、筑波大進学後はU-19、U-20日本代表、全日本大学選抜に選出されている。大学3年だった20年7月に22年からの横浜FM加入内定。今年7月には半年前倒しして横浜FMへ入団した。

 この日は所属する横浜FMとの対戦。「今、自分自身の(横浜FMでの)立ち位置としては厳しい・苦しい状況ですけれども、毎日日本のトップ選手と練習することで間違いなく自分のプラスになっていますし、今日みたいな試合でも自分の特長は発揮できたかなと思っているので、自分が今やっていることをやっぱり信じてやり続けていきたいと思っています」。横浜FM相手にDFラインで守備の統率力やビルドアップする力を発揮。本人は悪い流れの時により早く修正する必要性を口にしていたが、DFリーダーとして勝利に大きく貢献した。

 上の年代の一人として山原、郷家、松井とともにチームを引っ張ると同時に、自身の成長も求めていく。「やっぱり自分がプレーで引っ張っていければと思っていますし、ただ経験のある選手がいっぱいいるので、そういう中で少しでも成長できればと思っていたので、今日の試合なんかもポジティブなものになったのかなと思っています」。年下でも自分よりも経験値を持った選手やリーダーシップを備えた選手たちがいる。彼らから一つ一つ吸収すること。そして、その仲間たちを上手くまとめながら、「DFとして失点しないこと」にもこだわり、AFC U23選手権予選での白星を掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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