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三笘薫は日本からやって来た“ワンダーボーイ”! クラブSDが絶賛「彼はスピード・デーモンだ」

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MF三笘薫が特集された

 ベルギー『nieuwsblad』は、ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズのMF三笘薫の特集記事を掲載。ウィンガーを“日本のワンダーボーイ”と称し、強化担当のコメントも紹介している。

 今夏に川崎フロンターレから完全移籍でブライトンに渡り、レンタルで同じオーナーのサンジロワーズに送り出された三笘。16日に行われたジュピラー・リーグ第11節のスラン戦では、後半開始から途中出場。すると、前半に2失点を喫し、さらに退場者も出したチームを後半10分、同31分、そしてアディショナルタイムのゴールで、4-2の逆転勝利に導き、一気に時の人に。この結果、昇格組ながら7勝1分3敗と快進撃を続けるサンジロワーズは1位の座を守った。

 そして『nieuwsblad』も、そんな三笘に注目。「ミトマニア:日本のワンダーボーイ、カオル・ミトマがユニオン(そして全ベルギー)を興奮させる」との見出しの記事で、スラン戦でのハットトリックによりサポーターのハートを鷲掴みしたことを紹介。「ファンたちは彼を愛し、ワロン地域の新聞は『ミトマが1人でほかのすべてに立ち向かった』と題した」と記し、その人気ぶりを“ミトマニア”と表現。また、同選手のこれまでのキャリアや現在アントワープでプレーするMF三好康児とは小学生時代から強い友情で結ばれていることなどを紹介している。

■SDやチームメイトも期待

 また、ブライトンからサンジロワーズへのレンタルについて語るクリス・オラフリンSD(スポーツディレクター)のコメントも引用。ブライトンと同じオーナーであるが、同SDいわく「我々が率先してミトマを選んだことを強調したい」とのこと。「決してブライトンに押し付けられたわけではない」とし、以下のように続けた。

「我々は彼のようなプレーヤーを探していて、ブライトンにはスピード、突破力などの面で完璧なプロフィールを持つ選手がいた。ミトマもうちの(フェリス・マッズ)監督と話し、クラブを見学してから我々を選んでくれたんだ。我々はブライトンからは1シーズンに1人しかレンタルで加えない。管理上、別々のクラブだ」

 2018-19シーズンには、南アフリカ代表FWパーシー・タウがブライトンからのレンタルで当時2部のサンジロワーズでプレー。SNS上のインパクトにおいて、公式戦35試合に出場し、13ゴール13アシストの成績を残したアタッカーと比較される三笘だが、オラフリンSDは笑いながら「だが、ピッチ上ではミトマとタウを比べることはできない」と指摘。「(パウは)ライン間で仕事をするテクニシャン。ミトマは素晴らしいボールコントロールをもってスプリントするスピード・デーモンだ」と絶賛した。

 記事によると、マッズ監督がそんな三笘をこれまで先発起用していない理由は、同選手の英語力では戦術の説明が難しいからだという。一方、コミュニケーションは課題とはいえ、45分間でハットトリックを達成した選手をこの先ベンチに置く方が難しくなるかもしれないとも予想されているようだ。

 なお同僚FWダンテ・バンジールは、「フットボール用語は万国共通だ。チームの全員がミトマがどれほど優れているか、彼が上手く馴染むことがいかに重要かを理解している。僕らは彼を助けるつもりだ」と三笘の順応を助けると誓った。リーグ戦初スタメンは時間の問題でしかないかもしれない。

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