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[MOM3617]米子北MF木村愛斗(3年)_得点力備えたSH、嫌な流れ断ち切る先制ヘッド

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米子北高MF木村愛斗は先制点を叩き出すなど快勝に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.30 高校選手権鳥取県予選決勝 米子北高 3-0 境高 Axisバードスタジアム]

 5バックで守りを固める境高のゴールを最初にこじ開け、追加点につながる活躍も。左サイドハーフとして米子北高のサイドアタックの一翼を担う木村愛斗(3年=FC.フェルボール愛知出身)が、持ち味の一つである得点力でチームを12年連続の選手権出場に導いた。

 先制点は前半22分(40分ハーフ)。ゴール前中央でDF鈴木慎之介(3年)の右からのアーリークロスをヘッドで合わせ、左上に決めた。「フリーだったので、ジャンプしなくても冷静にコースを狙えば入ると思った。しっかり構えて正確なコースにシュートを打てたのがよかった」と振り返る一撃で、開始直後から攻め続けながらも、なかなか得点できなかった嫌な流れを断ち切った。

 後半3分には左からセンタリングを送り、こぼれ球からMF佐野航大(3年)の2点目が生まれた。後半17分には左サイドからカットインして右足でシュートを放ち、GKに阻まれたものの、直後にFW福田秀人(2年)が3点目。得点シーン以外にも左サイドでドリブル突破やスペースへのランを繰り返し、後半24分に交代で退くまで攻撃を加速させる働きを続けた。

 インターハイでは全6試合に先発して3得点を挙げ、大会優秀選手にも選出された。個人的には収穫の多い大会となったものの、チームは決勝で青森山田高(青森)に1-2で敗れて準優勝。後半途中に交代で退いていた木村は、相手の後半終了間際の同点ゴールと、延長後半アディショナルタイムの逆転ゴールを、ベンチから見ることとなった。

「決勝で負けて、本当に悔しくて。ゴール前の質、ボールへのアプローチ、球際、攻守の切り替えなど、すべての面で青森山田にはかなわなかった」と振り返る。選手権に向けて自主練習を重ねてきたが、「まだまだ足りないので、全国大会までに、もっとレベルアップしたい」と意気込む。

 選手権では最後までピッチに立ち、雪辱の日本一をつかみ取る。そのために「シュート、クロス、一つひとつのパスなど、すべての質を上げないと、いまのままでは優勝は無理。日々の練習を大切にしていきたい」と言葉に力を込めていた。

(取材・文 石倉利英) 
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