beacon

4番手の立ち位置からチャンス得た2年生CB河合陸玖が攻守で奮闘、西武台に決勝点もたらす:埼玉

このエントリーをはてなブックマークに追加

後半21分、西武台高CB河合陸玖が勝ち越しゴール

[10.31 選手権埼玉県予選準々決勝 武蔵越生高 1-2 西武台高]

 当初は、CBの3、4番手だったという2年生DFが、試合を決める活躍だ。西武台高CB河合陸玖(2年=FCクラッキス松戸出身)は185cmの高さとスピードも兼備。この日は相手のロングボールを着実に跳ね返し、後半21分には右CKから決勝点を決めた。

「ファーに流れてきたので押し込むだけでした。こういう試合で点を獲ることとか、そうそうないので、嬉しかったです。守備のところでも身体を投げ出してやろうと頑張りました」と笑顔。守屋保監督も周囲とのバランスを取りながら、自分の役割を一つ一つ実行する2年生を評価していた。

 西武台は大黒柱・CB武笠隼季(3年)のパートナーを務めてきたCB長谷川智紀(2年)が離脱中。期待の185cmCB横谷崇梧(2年)、 CB松尾竜維(3年)も戦列を離れている状況だ。そこで、セカンドチームでCBやボランチ、SBも務めていた河合を先発に抜擢。優勝した関東大会でもチームの穴を埋めているというDFは、再び勝利に貢献している。

 河合は「自分がサブの選手じゃなくて1番手になれるように。CBの(武笠)隼季君とかに追いつけるように頑張っていく」と意欲を持って選手権予選で奮闘中。ビルドアップなど課題もあるが、ミスしても「大丈夫だよ」と声がけしてくれる先輩たちに、恩返しをするつもりだ。

 ここから大一番が続くが、河合は「先輩への感謝の気持ちを出したい。安定した守備でしっかり頑張りたい。選手権は、今年は絶対に全国に行って優勝したいです」。まずは埼玉県予選の準決勝、決勝へ集中。優勝に貢献して自身の立ち位置を変える。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2021
▶高校サッカー選手権 地区大会決勝ライブ&アーカイブ配信はこちら

TOP