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[MOM3679]長崎総科大附MF芦高佑(3年)_仕掛けたら止まらない…2得点演出の切り込み隊長

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鋭い突破から多くのチャンスを生み出した長崎総合科学大附高MF芦高佑(3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.14 選手権長崎県予選決勝 創成館 0-2 長崎総科大附 トラスタ]

 ボールを持てば果敢に仕掛ける。持ち味の突破力を生かして幾度となく好機を生みだした長崎総合科学大附高MF芦高佑(3年)は相手守備の脅威になり続けた。

 昨年度の決勝で0-1で敗れ、選手権連続出場を「4」でストップされた創成館と2年連続の対戦。「去年負けた相手」を目の前にし、燃えないわけがなかった。

 立ち上がりから味方の正確なサイドチェンジをタッチライン際で受け、果敢に仕掛ける。しかし、「前半は自分が思ったようなプレーが全然できなかった」と振り返ったように、突破してもラストパスを味方に合わせられず、なかなかチャンスへと結び付けられなかった。

 だが、「ハーフタイムに話があり、悪かった部分が改善できて自分の持ち味であるドリブルを見せられた」という後半に入ると存在感を高めていく。後半4分の選手交代を機に、持ち場を右サイドから左サイドへと移すと水を得た魚のように躍動。ボールを受ければスピードを生かしたドリブルで縦へと運び、クロスから好機を生み出していく。

 そして、後半10分には一気のギアチェンジから対面する相手を振り切ると、鋭いラストパスでMF高良陸斗(3年)の先制点をお膳立て。その後も勢いは増していき、同アディショナルタイムにはFW牧田陽太(3年)と鮮やかなパス交換を披露し、牧田のシュートのこぼれ球をFW西岡紫音(2年)が蹴り込んでダメ押しゴールも演出した。

 自慢のドリブルを武器にチームの2年ぶり8度目の選手権行きに貢献したものの、満足はしていない。「今日の後半は前半よりも良かったけど、県大会のプレーには全然納得できていない。個人で打開して得点できるようにしていきたいので、もっと練習して頑張りたい」と自身の武器に磨きをかけ、選手権の舞台に臨む。

(取材・文 折戸岳彦)
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