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プレミア復帰逃すも今年はクラセンで20年ぶりに決勝進出。札幌U-18MF砂田匠主将「みんな良くやってくれた」

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クラブユース選手権準優勝の北海道コンサドーレ札幌U-18はプレーオフ1回戦で敗れた

[12.10 高円宮杯プレミアリーグプレーオフ1回戦 札幌U-18 1-3 阪南大高 広島一球]

 2015年以来となるプレミアリーグ復帰を目指した北海道コンサドーレ札幌U-18は初戦で敗退。降格後、プレーオフ挑戦は4回目だが、今回も勝ち抜くことができなかった。

 プリンスリーグ北海道は、降雪地という事情もあって他地域よりも早くリーグ戦が終了する。札幌U-18はその中で道外遠征などの調整を行って準備してきた。そして、トップチームからCB西野奨太(2年)も合流して迎えたこの日はボールを保持し、相手の守りを切り崩すところまで行っていたが、阪南大高の強度や決定力に差をつけられる形で敗戦。森下仁之監督は「自分たちが工夫して、こういうゲームの中でももっともっと良いパフォーマンスができるようにやっていかないといけない」と語っていた。

 悔しい敗戦となったが、今年の世代は日本クラブユース選手権(U-18)大会で20年ぶりに決勝へ駒を進めて準優勝。ゲームメーカーのMF砂田匠主将(3年)は「夏もあそこまで行けて自分たちの価値を高められたというか、一年間キャプテンをやったんですけれどもみんな良くやってくれた」とチームメートたちを労う。

 そして、「本当に色々苦しいこともあったんですけれども、努力して3年生で結果も一つ残して、今日は悔しかったけれど充実していたと思います」と3年間を振り返った。3年生たちが後輩たちに見せた全国ファイナルの景色とプレミア昇格の難しさ。この日は、終了間際にFW出間思努(1年)が意地の1点を奪い、同じく1年生のFW瀧澤天が見せていた強気の仕掛けも次へ繫がるものだった。

 森下監督は「(下級生たちは)この感覚を忘れないようにやっていかないといけない」。出間や滝澤天ら下級生たちは悔しさを胸に来年、日本一とプレミア昇格に挑戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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