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【選手権、最も記憶に残るあのゲーム】尚志高・仲村浩二監督

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尚志は11年度大会3回戦で桐光学園高に勝利し、初の8強。さらに準決勝進出も果たした。(写真協力=高校サッカー年鑑)

 第100回全国高校サッカー選手権が開幕した。ゲキサカでは「選手権、最も記憶に残るあのゲーム」と題し、高校の監督やコーチ、選手に自分の出場、指揮した試合に限らず、最も記憶に残っている試合について語ってもらっている。第2回は習志野高(千葉)2、3年時に選手として選手権へ出場し、尚志高(福島)を率いて2度の選手権3位を果たしている仲村浩二監督の「最も印象に残っている試合」だ。

【最も印象に残っている試合】
[11年度大会3回戦]
尚志高(福島)3-3(PK4-2)桐光学園高(神奈川)

「最初にベスト4になったときの桐光(学園)戦で3-3PKが、ボクの中では凄く記憶にあります。いつも2つ目勝てなくて。でも、一個ひっくり返したらベスト4まで行けたというのと、(お世話になっていた)佐熊(裕和)さんのところに上手く勝てたというのも。3-3のPKを超えたというのが、一個選手権を超えたという、壁を超えたという感覚がありました。(選手時代では90年度大会で)鹿実(鹿児島実)にベスト8で負けたのが一番悔しいですね。そして、(指導者として)一番悔しかったのは(18年度大会準決勝の青森)山田です。あれは(恩師の)本田(裕一郎)先生(当時流通経済大柏高監督)との(決勝)対決を阻まれたという。勝っても、負けても、本田先生とやりたいと思っていたので。

 震災もあったので。選手権100回って嬉しくて仕方ないです。68回大会、69回大会に選手で出て、監督として初めて出たのが85回大会。そんなの含めて選手権は人生変えますよ。(コーチの)小室(雅弘)さんなんかは、習志野で(選手として50年前に)選手権優勝しているんですよね。そういう歴史を持った人たちが何年も変わらずにここを目指すじゃないですか。本当に人生そのものみたいな感じですよね。大会を作った人凄いなと、それを維持してレベルアップしているじゃないですか」

【最も印象に残っている試合】後、自身への影響・変化
「桐光戦勝ってベスト4になった時に、学校自体が本気でサッカーを応援してくれるようになりました。あの大会でベスト4になってから学校が選手権の力を知ってくれて、サッカー部を本気で応援してくれたりしたので、そのへんから来る選手の質も変わったり。大事な一戦になりました」

(取材・文 吉田太郎)

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