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U-23日本代表合宿がスタート、李は「サバイバルだなと感じている」

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 27日に国立競技場でアンゴラ代表と対戦するU-23日本代表が24日、都内に集合し、合宿を開始した。練習前に、初招集となったGK佐藤優也(22=札幌)がチームメイトの前で挨拶。前日23日にクラブでナビスコ杯、またはJ2に先発出場した選手はランニングやストレッチなどクールダウンを行い、軽めの調整で切り上げた。一方、試合のなかったDF伊野波雅彦(22=鹿島)、FW興梠慎三(21=鹿島)、FW豊田陽平(22=山形)、出番のなかった佐藤、FW岡崎慎司(21=清水)、出場15分にとどまったDF長友佑都(21=F東京)はフィジカルトレーニング、ボール回し、3対2、3対3など約1時間半の練習でみっちり汗を流した。
 2月の米国遠征で4試合の練習試合を重ねたとはいえ、五輪イヤーになって初めての公式戦。W杯アジア3次予選のため中東遠征中のA代表に参加しているDF内田篤人(20=鹿島)、DF安田理大(20=G大阪)、DF水本裕貴(22=G大阪)が不在で、欧州組のMF水野晃樹(22=セルティック)、MF本田圭佑(21=VVV)、FW森本貴幸(19=カターニア)の招集も見送った。
 昨年のアジア予選突破に貢献してきた主力選手の何人かが欠けた状況での”08年初戦”だが、反町康治監督(44)は「継続という言い方がいいのかどうか。(アジア最終予選最終戦の)サウジアラビア戦が終わって、いったん解散して、新しいチームとして戦うと考えてもいいのではないか。アジア予選をチームの中心となって戦ってくれた選手もいるが、外からの刺激がない状態でやるのがいいのか。刺激が与えられる選手がいるなら、彼らを入れた方がいいと、私は思う。門戸は開かれている」と力を込めた。
 もう一度、チームを活性化したい。その狙いを込めたメッセージとなったのが、昨年のアジア予選で攻撃の軸として起用してきたFW平山相太(22=F東京)、FW森島康仁(20=C大阪)のメンバー落ちだった。アンゴラ戦ではエースとしての期待がかかるFW李忠成(22=柏)は「サバイバルというのはすごく感じている。試されてるなって。結果を出したり、監督の思うプレーを見せた選手が生き残れると思う」と危機感を隠さなかった。DF青山直晃(21=清水)も「A代表に行っている選手が戻ってくれば、いい刺激になるし、A代表で経験したことをこっちでも生かしてくれると思う。今いるメンバーでどれだけの力を出せるのかが大事。チャンスの場だと思って、自分をアピールできれば」と、アンゴラ戦の持つ意味を口にしていた。

(取材・文 西山紘平)

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