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王者・川崎Fが開幕2戦目で敗れる…先制弾の家長「マリノスのほうがシンプルに強かった」

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先制ゴールを挙げたMF家長昭博(写真中央)

[2.23 J1第9節 横浜FM 4-2 川崎F 日産ス]

 2連覇王者の川崎フロンターレが、開幕2試合目で早くも今季初黒星を喫した。試合後、鬼木達監督は「先制点を取れたので追加点を取りに行きたかったが、反省は連続失点」と振り返りつつ、「失点はサッカーの中ではあるので、そこで連続でしないこと。マネジメントもあれば気持ちの部分もある。勢いを持っていかれるケースがあるので、しっかり反省しながら次のゲームにつなげたい」と述べた。

 序盤は一方的な劣勢を強いられながらも、徐々に持ち直したこの日の川崎F。前半32分にはMF家長昭博のゴールで先制し、苦しんだ中でもリードを奪い切る強さを見せた。ところが後半10分すぎ、負傷者対応でいったんプレーが止まった後、わずか70秒の間に連続失点。ここからは一進一退の攻防を演じたが、スーパーゴールにも屈し、撃ち合いの末に2-4で敗れた。

 鬼木監督は前半の戦いぶりについて「守備でうまくハマらない時間もあったが、時間と共に修正できた。ゲームの中で修正したい、成長したいというところでいくと、ゲームの中でいい方向に持って行けたところもあったので、選手の理解や行動はとても良かった」と振り返りつつ、「後半までもっともっとやらないといけなかった」と指摘。「体を張っていないとは言わないが、そういう際のところで決まるのがサッカーの常。そういう意味で言うと、一番こだわらないといけない部分なのかなと思う。それで点も入るし、逆に失点もする。前節はすごく体を張っていて、今節はスーパーゴールもあったり、オープンなところもあったが、そのところでもっとパワーを出さないといけない」とゴール前の守備対応に課題感を示した。

 その上で「ただ、順番としては攻撃のところで点を取ったようなシーンを何度も何度も続けていくことが重要だと思う」と2点に終わった攻撃面にもフォーカス。先制点を挙げた家長も「4失点はショックではなく、4点、5点取れなかったのがショック。いまのチームの現状を表している」と振り返った。

 また家長は「自分たちのいい時間もあったし、マリノスのいい時間もあったし、いいゲームだったと思う。マリノスのほうがシンプルに強かった」と敗戦を受け止めつつ、「伸ばさないといけないところしかない。チームの話になっちゃうとよくわからないけど、おのおのがもっとやれるようにならないとレベルが上がってこない。チームより個人がどれだけ自信を持ってやれるかというところが欠けている」と改善点を指摘した。

 一昨季は12試合目、21年は26試合目で初黒星を記録していたが、今季はわずか2試合目での敗戦。クラブ史上初の3連覇に向けて苦しい立ち上がりとなった。それでも鬼木監督は「もちろん勝ち続けたい思いは変わらない。力のあるチームと戦ってこういう敗戦は当然起こりうる。受け止めながらやっていきたい」ときっぱり。「自分たちはまだ発展途上。自分たちはまだ発展途上。昨年、一昨年の王者かもしれないが、今年も積み上げていかないといけないことも多くある。いろんな力を見せられたゲームだった。しっかりとやれることを短い期間でやっていきたい」と再起を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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