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0-3...大学生撃破狙った日本高校選抜はデンチャレ初戦で東海大学選抜に敗れる

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前半アディショナルタイム、東海選抜はFW近藤慶一(名古屋学院大2年)が右足シュートを決めて2-0

[3.9 デンチャレGL第1節 東海選抜 3-0 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

 大学生の地域選抜チームなどが優勝を争う第36回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会が9日、開幕した。グループリーグGroup Aではプレーオフの勝者である東海大学選抜と日本高校選抜が対戦。東海選抜が3-0で快勝した。

 東海選抜が大学生撃破を狙った高校選抜の前に立ちはだかった。プレーオフ初戦の敗戦から7-0、2-0で本大会切符を掴んだ東海選抜はキャプテンのCB速水修平(常葉大3年=磐田U-18)や全日本大学選抜歴を持つMF古長谷千博(常葉大2年=清水桜が丘高)らが先発。年下の高校選抜を迎え撃った。

 一方、U-21日本代表候補合宿参加中のCBチェイス・アンリ(尚志高3年)を欠く高校選抜は4-5-1システム。GK佐藤瑠星(大津高3年→筑波大)、右SB大川佳風(流通経済大柏高2年)、CBが川副泰樹(大津高3年→福岡大)と馬場拓己(桐光学園高3年→同志社大)、左SB海老沼慶士(米子北高3年→IPU・環太平洋大)、ダブルボランチが薬師田澪(大津高3年→法政大)と根津元輝(前橋育英高2年)、右SH阪田澪哉(東山高2年)、左SH田澤夢積(青森山田高3年→新潟医療福祉大)、トップ下が山市秀翔(桐光学園高3年→早稲田大)、そして1トップが福田師王(神村学園高2年)の11人で試合をスタートした。

 序盤、高校選抜はまず守備に重心を置き、山市や田澤が運動量を増やす形で相手にプレッシャーをかける。幾度か良い形でボールを奪うことに成功し、中盤でボールを奪った根津や薬師田、大川がカウンターから大きく前進。また簡単にはクロスを上げさせず、GK佐藤が安定したキャッチングを見せるなど0-0で試合を進める。

 だが、攻撃面では相手の高さ、寄せの速さに苦戦。前線へのボールを速水に跳ね返され、MF井堀二昭(東海学園大2年=静岡学園高)と古長谷のダブルボランチら相手の中盤にセカンドボールを拾われて1タッチのパスもなかなか連続して繋ぐことができない。

 我慢の展開が続く中、後藤、川副のダブルボランチが粘り強く守り、前線のプレスバック含めて良い形でボールを奪うシーンもあった。32分には福田がピッチ中央でインターセプト。すぐさま右足でロングシュートを狙った。

 東海選抜は35分、左ロングスローからゴール前で速水が競り勝ち、最後はFW秀島悠太(中京大2年=鳥栖U-18)が左足シュート。だが、コースを突いた一撃を高校選抜GK佐藤が好反応で凌ぐ。それでも東海選抜は37分、PAでの奪い返しから最後はMF横山智也(岐阜協立大3年=岐阜U-18)が左足シュートを右隅へねじ込み、先制した。

 東海選抜はさらに45+2分、跳ね返しから速攻。FW近藤慶一(名古屋学院大2年=中京学院大中京高)がコントロールから豪快な右足ボレーを叩き込み、2-0と突き放した。

 高校選抜は後半開始から海老沼と田澤に代えて右SB田口空我(流通経済大柏高3年→流通経済大)と右SH藤森颯太(青森山田高3年→明治大)を投入。大川を左SB、阪田を左SHへ移した。

 高校選抜は前半に比べてコンビネーションで高い位置までボールを繋ぐ回数を増やし、12分には福田が左足シュート。だが、東海選抜はこのシュートもブロックするなど決定打を打たせない。

 東海学生選抜は切り替えの速さでも高校生を上回り、ゴールに迫る。高校選抜は14分、山市をMF川口敦史(大津高3年→順天堂大)へチェンジ。藤森がドリブルで仕掛け、24分には右クロスから福田がオーバーヘッドシュートを放つ。

 だが、次の1点を奪ったのは東海選抜だった。26分、東海選抜は井堀の絶妙な配球から左のFW小松慧(常葉大3年=青森山田高)がラストパス。ボランチの位置からゴール前へ飛び出したMFバエッサ・フェリヘ(東海学園大3年=東海学園高)が左足で決めて3-0とした。

 高校選抜は32分、福田の落としから根津が決定的なシュート。だが、これは東海選抜GK福本悠(中京大1年=G大阪ユース)に阻まれた。33分、高校選抜は薬師田に代えてMF小泉龍之介(静岡学園高3年→拓殖大)を投入。39分には福田をFW守屋練太郎(前橋育英高3年→神奈川大)へ入れ替えた。諦めずに1点を目指す高校選抜は阪田が守屋とのワンツーでゴールへ迫るシーンなどがあったが、東海選抜の堅守をこじ開けることができず。0-3で敗れた高校選抜は10日の第2節で関東大学選抜Bと、白星発進の東海選抜はU-20全日本大学選抜とそれぞれ対戦する。

(取材・文 吉田太郎)
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