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制裁に揺れるチェルシーが声明「政府と協議を行う」争点は“ライセンスの範囲”

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 チェルシーは10日、オーナーのロマン・アブラモビッチ氏がイギリス政府から制裁対象になったのを受けて、公式サイトで声明を発表した。

 声明では「ロマン・アブラモビッチ氏は公式有限会社チェルシーと関連会社の100%株主であるため、チェルシーFCはアブラモビッチ氏と同様に制裁の対象となるはずだ。ただ、イギリス政府はチェルシーFCに対し、特定の活動を継続することを認可する包括ライセンスを発行している」と現状のステータスを説明。その上で、同日に予定されているプレミアリーグのノリッジ戦と女子チームのウエスト・ハム戦は予定どおりに行うとした。

 また「ライセンスの範囲についてはイギリス政府と協議を行う予定だ」とし、その協議には「クラブが可能な限り通常どおりの運営を継続できるよう、ライセンスを修正する許可を得ることも含まれる」とのこと。加えて「これらの措置がチェルシー財団と地域社会における重要な活動に与える影響について、英国政府からガイダンスを受ける予定となっている」と今後の見通しを示している。

 現地メディアによると、ロマン・アブラモビッチ氏への制裁により、チェルシーの今後の事業活動は大きく制限。チケット・グッズの販売がストップするほか、新契約や既存契約の更新、クラブ売却手続きも認められていない。一方、チェルシーが声明で伝えている包括ライセンスにより、公式戦の開催や選手・スタッフへの給与支払い、シーズンチケット保有者の試合観戦は認可されるという。

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