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[MOM781]関西大学選抜FW山田剛綺(3年)_関学は木村だけじゃない、関東Aから貴重な先制弾

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FW山田剛綺(関西学院大3年=京都橘高)が貴重な先制点を決めた

[3.11 デンチャレ グループB 関西選抜1-1関東選抜A]

 引き分け以上で決勝進出が決まる直接対決。関西選抜は関東選抜Aと1-1で引き分け、5大会ぶりとなる決勝へと勝ち上がった。

 決して簡単なミッションではなかった。相手はすでにJ1リーグ入団が内定する5選手を擁すタレント軍団。一緒にサンフレッチェ広島に入団するDF山崎大地(順天堂大3年=広島ユース)とDF中野就斗(桐蔭横浜大3年=桐生一高)がCBコンビを務めるなど、得点を奪うことも容易ではないと考えられた。

 しかし先制点は関西選抜が奪った。スコアレスで折り返した後半10分、右サイドで獲得したCKをMF福井和樹(京都産業大2年=G大阪ユース)が蹴ると、ポジショニングでニアに飛び出たFW山田剛綺(関西学院大3年=京都橘高)が頭に当ててコースを変える。これが見事にゴールネットを揺らした。

「風も強かったので、触れば入るかなと思っていた。ニアで触れば入ると思いました。セットプレーの練習は結構ニアを狙おうと話していて、後ろから突っ込むという形もあったけど、風に乗って入った感じです」

 関西学院大のFW木村勇大(3年=大阪桐蔭高)は昨年10月に23年の京都サンガF.C.への入団を内定。今年2月のルヴァンカップ柏戦では初ゴールを記録するなど、印象的な活躍をみせている。

 そんな中で、関学のFWは木村だけじゃないと鼻息を荒くするのが、山田剛だ。木村とは高校時代からライバル関係にあり、大阪桐蔭高の木村と京都橘高の山田剛は3年生の時にプリンスリーグ関西で、ともに10得点を記録。得点王を分け合った過去がある。

 大学進学後、先にトップチームに絡んだのは山田剛の方だった。しかし結果を残してきたのが木村だった。一人で局面を打開することが出来る木村に対し、山田剛は背後への抜け出しを武器とする。特長の違いを自覚するが、ストライカーにとって何よりも結果が評価のすべてだということも分かっている。

 だからこそ、今季はより「得点というところをこだわっていきたい」という。この日のような勝利に導く得点はこれからもどんどん積み上げていきたいところだ。「そうすれば自然と進路も広がっていくと思っています」。木村とともに関西から、今季の大学サッカー界を引っ張って行くつもりだ。
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