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J2最下位転落の大宮、開幕5戦未勝利にワースト10失点…霜田監督「歯を食いしばって」

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開幕未勝利の大宮アルディージャ

[3.19 J2第5節 大宮0-2徳島 NACK]

 大宮アルディージャは開幕5試合未勝利とつまずき、J2リーグ最下位に転落した。

 昨シーズンも一時は最下位に沈み、まさかのJ3降格危機にも窮したが、運命の最終節で7試合ぶりの勝利を挙げてJ2に生き残った大宮。目指すは2017シーズン以来のJ1復帰だが、仕切り直しを図った今季も開幕ダッシュに失敗。徳島に0-2で敗れた後、霜田正浩監督は「みんなで顔を上げて、歯を食いしばってやるしかない」と現状を受け止めた。

「負ける時にはこういう負け方をするんだなと思う。何しろボールが後ろにしか進まず、相手のゴールに向かえず。相手のプレスを剥がす準備はしてきましたが、剥がせる試合もあれば剥がせない試合もある。剥がせないと先に失点してしまう。そういうゲームになってしまった」。前節の栃木戦(△1-1)はプレスを回避できたが、今回は相手の術中にはまった。

 前半に2失点。アンカーのMF大橋尚志を消され、パスコースを限定されるプレッシングを受けたが、打開できずにビルドアップを狩られ続けた。GK南雄太の好セーブに救われると、プレスが弱まった後半は交代策や配置変更で持ち直す。終盤は3バックにして攻勢に出たが、今季初の無得点で3敗目を喫した。

「ボールをつなぐことはサッカーの目的ではないので、相手のゴールに向かわないといけない、その姿勢が足りなかった。その姿勢を植えつけられなかったと反省しています」。失点も止まらず、5試合を終えてリーグワーストの10失点。試合後、ゴール裏に挨拶した選手たちにはサポーターから厳しい反応が向けられた。

「誰が出たら良いのか、誰と誰(の組み合わせ)が良いのかを練習でまた見極めなければいけないし、選手たちがこのサッカーをやりたいと思っていて、そのために今非常に苦しい思いをしているのだとすれば、ここをちゃんと乗り切らないといけないと思っています」と霜田監督。

もちろん、長いシーズンのうち5試合を消化したばかり。ひとつの勝利をきっかけに上昇気流に乗ることもあるし、頼れるキャプテンMF三門雄大の復帰は光明だ。次節は26日、岡山をホームで迎え撃つ。まずは初勝利をもぎ取り、浮上のきっかけをつかみたい。

(取材・文 佐藤亜希子)
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