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U-21日本代表のファーストゴールは途中出場FW小田裕太郎!「結果を残したいと強い気持ちで」

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FW小田裕太郎

[3.23 ドバイ杯U-23第1戦 U-21日本 1-0 U-23クロアチア ドバイ]

 U-21日本代表が初陣を白星で飾った。後半36分に決勝ゴールを挙げたのはFW小田裕太郎(神戸)。「結果を残したいという強い気持ちで入りました」と途中出場でピッチに立つと、自らの足で結果を残してみせた。

 今月から本格始動となった大岩剛監督体制のU-21日本代表は、初の海外遠征で初の国際大会ドバイカップU-23に挑んだ。初戦のU-23クロアチア代表は、メンバーがほぼパリ五輪世代で構成されており、日本と同世代。だが、その相手に試合は支配するものの、日本はなかなか得点が奪えない。

 試合の流れが変わり始めたのは後半19分、小田を含む3選手を投入したところからだ。さらに同28分にはMF荒木遼太郎(鹿島)も出場。そして、36分に待望の先制ゴールが生まれる。

 PA手前の小田は、中盤のMF藤田譲瑠チマ(横浜FM)からのパスを、横にいた荒木に流す。荒木がPA内に浮き球パスを放つと同時に、小田がPA中央に走る。「パスが出た瞬間に何も考えずにとっさに走って、いいボールが来て、いいトラップもできた」。ゴール前でボールを収めた小田は、飛び出したGKもかわし、無人のゴールにシュート。U-21日本代表のファーストゴールを挙げた。

 その1点を守り切り、U-21日本代表が初陣を勝利。小田は終了直前に負傷したことでピッチを下がっていたが、現状で怪我は様子見で、大事を取った交代だったという。

 途中出場ながら結果を残してみせた。「仕掛けの部分はJリーグでできていたので、それプラスアルファ結果を出すというところを意識していた。途中から入って0-0でなかなか決め切れない試合状況だったので、自分が入って、仕掛ける部分で違いを出したり、ゴールだったりアシストだったり、結果を残したいっていう強い気持ちで入りました」。20分程度のプレー時間が、小田の集中力を高めてみせた。

 小田は荒木との連係にも手応えを語る。荒木とのプレーは「だいぶ久しぶり」と語りつつ「彼の持ち味はわかっていた」。「一回裏にパスが来て、合う感覚があった。遼太郎にボールがわたったら、裏に抜けようという意識ができた。意志疎通がとれていたかなと思います」とホットライン形成にも自信を見せた。

 2024年のパリ五輪に向けて好発進だ。今月上旬の国内キャンプには自クラブの日程も考慮されて参加できず。だが、呼ばれたときはしっかりと結果を残した。「一歩二歩三歩ずつ進んでいくっていう意識はみんなあります。まずはいまいるメンバーで、しっかり高みを目指してやっていきたい」。その最前線で、得点に絡みながらチームを牽引していくつもりだ。

(取材・文 石川祐介)
▼ドバイカップU-23 2022特集ページ

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