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[MOM3818]武南DF鈴木翔汰(3年)_主将が気迫の守り。対空戦でシャットアウト

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武南高CB鈴木翔汰主将は空中戦で強さを発揮し、勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.27 関東大会埼玉県予選準決勝 成徳深谷高 1-2 武南高]

 被シュート2本で関東大会出場を決めた武南高の内野慎一郎監督は試合後、マン・オブ・ザ・マッチとして主将のCB鈴木翔汰(3年=A.C.ASUMI出身)の名を挙げた。

「ヘディング全部勝っていたので。シャットアウトできて、気合入っていたのと、技術的にはまだまだなんですけれども、今日はやる気でしたね」。埼玉県1部リーグでの対戦で成徳深谷高が狙いとすることは学習済み。対策として取り組んできた跳ね返す力を存分に発揮し、相手に流れを渡さなかった。

 前への迫力がある成徳深谷に対し、鈴木は「(やり辛さは)なかったです。きょうはたまたまヘディングが当たりました。いつもよりも跳ね返せたと思います」と微笑む。本人は謙遜していたが、責任感を持って競り合い、先にヘディングし続けたことが成徳深谷の勢いを低下させていたことは間違いない。

「(また、相手のFWにボールが)収まると相手のラインが高くなっちゃうし、前で触るのは春の課題でもあったので。引いたら絶対に相手ペースになってしまうので、そこを押し返すという練習もやってきたので練習通りに行けたと思います」。主将はチャレンジ&カバーを徹底してくれたCB重信有佑(3年)やセカンドボールを拾ってくれた仲間たちに感謝。ただし、相手の攻撃を受けるのではなく、気迫で前に出続けた主将の存在は特に大きかった。

 鈴木が目標の選手として挙げるのは、元イタリア代表CBのファビオ・カンナバーロだ。鈴木はチーム内ではサイズのあるプレーヤーだが、特別な高さがある訳では無い。170cm台半ばの身長ながらもワールドカップを制し、バロンドールも受賞しているカンナバーロのように、強力FWと戦う術をより磨き上げてチームを勝たせる。
 
(取材・文 吉田太郎)

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