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[MOM3875]羽黒MF佐藤聡汰郎(3年)_点取り屋を切り札として温存、“後半開始20秒弾”含む2発

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FW佐藤聡汰郎(3年=鶴岡一中)が2ゴールの活躍をみせた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.4 インターハイ山形県予選準決勝 山形城北0-4羽黒 小真木原陸上競技場]

 ファーストタッチで結果を残した。1点リードで前半を折り返した羽黒高は、後半開始と同時に、ベンチスタートさせていたFW佐藤聡汰郎(3年=鶴岡一中)を投入。するとわずか20秒、MF荒井晴太(3年=川崎チャンプ)のスルーパスで抜け出すと、左足を豪快に振り抜き、追加点を決めた。

「相手の右サイドバックは攻撃してからの守備の戻りが遅いのは、前半をベンチから見ていて分かっていたので、自分の好守の切り替えでゴール前までと思っていました。あとは荒井がいいパスを出してくれたので、決めるだけでした」

 さらに佐藤は後半30分、またも荒井のパスからゴール前で前を向くと、DF一人を外して右足を振り抜く。貴重な3点目を決めて、勝利を確実なものにした。「あの形は自主練でもよくやっていて、得意な形だった。あれも決めるだけでした」。“切り札”としての役割を確実に遂行した。

 本来はスタメンで起用されている選手。2年生だった昨年も、県リーグで15ゴールを記録。ゴールへのきゅう覚は、チームでの一二を争う存在だ。ただ昨冬の全国高校選手権では、1回戦の岡山学芸館高に途中出場。“切り札”として投入されたが、「何も出来なかった」という。

 悔しさは同じ全国の舞台で晴らすしかない。5日の決勝の会場も、準決勝と同じ小真木原陸上競技場となり、鶴岡市出身の佐藤にとっては超地元での連戦となっている。「しっかり活躍して、チームのためになれるように頑張りたい」。決勝で対戦する山形中央を相手には昨年11月の新人戦、今年4月のリーグ戦のいずれの試合でも得点している点取り屋が、夏の切符を手繰り寄せる。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校総体2022

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