東京ヴェルディのブラジル人FWフッキ(21)が今月中にも退団し、海外移籍を計画していることが明らかになった、と14日付スポーツニッポンが報じている。東京Vでリーグ戦7試合に出場し5得点を決めているフッキだが、すでにクラブにも希望を伝えており、代理人との話し合いに入っているという。

　フッキは起用法への不満から開幕後1ヵ月足らずで川崎Fを退団。4月2日に東京Vに電撃移籍した。だが、今度は判定への不満を募らせ、4月12日のF東京戦で退場になった際には審判に暴言を吐いたとされ、3試合の出場停止処分も受けた。それ以来「Jリーグ、ムリ」「日本、ムリ」が口癖で「世界中どこに行っても審判はいる」というチームメイトの説得にも耳を貸さない状態が続いているようだ。
　東京Vは5日間のオフを経て、14日から練習を再開。だが、MFディエゴ(24)は12日にブラジルから戻ったものの、フッキとFWレアンドロ(27)は13日夜になっても再来日していない模様。クラブハウスを訪れた柱谷哲二監督(43)は「出て行くなら仕方ないが、早く決めてほしい。あした来なければフロントが動くと思う」とあきれ顔だった、と同紙は伝えている。

(文　吉田太郎)