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[五輪]反町ジャパンが帰国、反町監督「私の責任」と選手に謝罪

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 史上初の3連敗で北京五輪グループリーグ敗退に終わったU-23日本代表が14日午後、成田空港着の航空機で帰国した。到着後、成田市内のホテルでチームは“解散式”を行い、反町康治監督が選手の前で謝罪した。
 報道陣の取材に応じた反町監督は選手に何と声をかけたかと聞かれ、「胸を張ってチームに帰れ、と言った。責任はすべて私にあって、選手にはない」と説明。「週末の(Jリーグの)ゲームにも自分から出してくれというぐらいの気持ちでやってくれ、と。ある意味、彼らは夏休みの宿題をたくさんもらった。その宿題の答えを夏休み中に書いてくれと」と、選手のさらなる成長を期待し、約2年間に及ぶ反町ジャパンの活動を締めくくった。
 主将を務めたDF水本裕貴(京都)は「監督は自分の責任だと言ったけど、ピッチでやるのは選手だから。誰ひとり(監督の責任とは)思っていない」と指揮官への感謝の言葉を口にし、MF谷口博之(川崎F)は「(監督に)謝られました。“勝たせてあげられなくて申し訳ない”と。でも、やるのは監督じゃないから」と沈痛な表情で語った。
 「悔いはない」。反町監督は最後までその言葉を貫いた。「2年前から始めて、ここまでやってきたことにはまったく悔いは残っていない。残念ながら国民の期待に応えることは数字上はできなかったが、今回の経験をした彼らが今後どれだけ日本のサッカーに貢献できるかで評価されるものだと思う。それを楽しみにしているし、選手も発奮して、この経験を無駄にしないように世界にはばたいてほしい」と力説していた。

<写真 帰国後、成田市内のホテルで報道陣の取材に答える反町康治監督>

(取材・文 西山紘平)

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