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[五輪]反町ジャパン帰国、選手コメント

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 3連敗で北京五輪グループリーグ敗退に終わったU-23日本代表が14日午後、成田空港着の航空機で帰国し、成田市内のホテルで“解散式”を行った。
以下、選手コメント

●DF内田篤人(鹿島)
―大会の総括を?
「日本は世界に対して、結果はもちろん実力を出すことのないレベルにある」
―この経験を今後どのように活かすか?
「アメリカ、ナイジェリア戦のような試合で、体の小さい日本人が世界基準の中でどのように戦えば勝てるのかが分かった気がする。判断のスピードとチームの組織力が大切」
―解散にあたって反町監督からどのように送り出されたか?
「まだまだサッカー人生は続くので、これからも頑張って欲しいと言われた」
―大会で得た課題とは?
「アタックゾーンに入ってからの落ち着きが海外に比べて少ないと思う」
―怪我の状態は?
「大丈夫です、問題ない」
―今後の抱負は?
「口で言うのは簡単だが、得た課題や自分の実力をJリーグでも出せるように頑張っていきたい」
―腰の状態は?
「笑うと痛いから、オカちゃん(岡崎)と同部屋で痛かった」
―復帰までは2週間ぐらい?
「2週間もかからないでしょ。オカちゃんのせいでちょっとひどくなった(笑)」
―オランダ戦を外から見てどうだった?
「出たい思いだけだった。ベンチで見ることはあまりないから、超出たかった」
―去年のU-20W杯のときより世界との差は広がった?
「広がったんじゃないかな。ワールドユースでは勝てたもんね。ここじゃ勝てない。広がったかは分からないけど、縮まってもないと思う」
―個人的には通用した部分もあった?
「チームが勝ってないから。そこそこやれたかなというのはあるけど、チームが勝ってないと」

●FW森本貴幸(カターニア)
―大会の総括を?
「全部力を出し切れず、非常に悔いが残った。もっと力を上げていかないと駄目だと思う」
―解散にあたって反町監督からどのように送り出されたか?
「3試合で得たものをクラブに帰っても考え、発揮して、これからのサッカー人生に役立てていきなさいと言われた」
―自身が感じた世界との差とは?
「大切な初戦を落としたこと、これが痛い。自分としては何も出来ず、本当に悔しい」
―大会で得た課題とは?
「守備的に入る試合が多いし、来たチャンスに対してシッカリと決められるようにしたい」
―今後の抱負は?
「この悔しい思いを、これからのサッカー人生に役立てていきます」
―不完全燃焼だった?
「初戦が本当に大事で、そこで自分の力を出し切れなくて、チームとしてもやりたいことができなくて。本当にあの初戦に尽きる」
―今後はイタリアへいつ戻る?
「まだ連絡はないけど、“終わったらすぐに帰れ”と言われていたので」

●FW李忠成(柏)
―大会の総括を?
「この大会がなければ自分は大きく成長できなかったので、自分にとっては価値の大きな大会となった」
―自身が感じた世界との差とは?
「ほんの僅かな差。でも同時にそれはとても大きな差でもあった」
―大会で得た課題とは?
「また大きな大会に立ちたい。大きな目標が出来た。世界一を決める厳しい戦いの場へ、また立ちたいです」
―試合後、反町監督が言った"ゴール前の確信のない思い切り"の意味とは?
「若さあるプレーに期待を込めた言葉だと思う」
―今後の抱負は?
「また大きな大会に参加したい」

●DF長友佑都(FC東京)
―大会の総括を?
「国民、ファンの方々が応援して下さったので、もっとやりたかったが期待に応えられない残念な結果となった。自分のプレーは全然駄目だった。もっともっと努力が必要です」
―自身が感じた世界との差とは?
「フィジカルの部分と、必ず勝つという気持ちの差を感じた」
―大会で得た課題とは?
「こんなに悔しい思いをしたのは、これが初めて。自分のプレーがまるで出来なかったし、今後の日々の練習でシッカリと意識を高めていきたい。そうしないと上へは行けない」
―何が足りなかったか?
「ゴール前での貪欲さが足りなかった」
―今後の抱負は?
「こういう悔しい経験を出来たのは大きい。これからは己に勝ち、今後のW杯も視野に入れて努力をしていきたい」

●MF香川真司(C大阪)
―大会の総括を?
「世界と"生"で戦えたので、良い経験となった」
―自身が感じた世界との差とは?
「差はフィジカル的なものが大きい。我々にとっては今後が大事なので、今大会で得た課題をクラブに帰ってやり続けたい。意識を持って継続することで世界に出られるチームの一員としてまた選ばれたい」
―4年後の五輪は考えているか?
「4年後の状況はわからないし考えてはいない。でも4年後も出られるのは自分だけなので、その責任も受け止めて成長していきたい」
―自身が感じた世界との差とは?
「最後の最後の"仕掛け"が足りなかった。オランダにも最後は個人技でやられたし、個人力、個性、自分の特徴をもっと出せるようにしていきたい」
―経験の差があった?
「経験もあるけど、もっと戦う姿勢を出さないといけなかった。特に初戦はそこが足りなかった。初戦は入り方が悪くて、雰囲気も悪くて。気持ちのところでもっとカバーできたと思う」

●MF本田圭佑(VVV)
―大会の総括を?
「負けたので残念。でも自分にとって、とても意味深い大会となった」
―意味とは?
「ナイジェリア、オランダに対して十分ガチンコで挑めた。結果がついては来なかったが、自信になった部分も沢山あるし意味深いものだった」
―大会で得た課題とは?
「課題は点をとる能力が低いこと、それは認めざるを得ない。中盤の選手は、もっと貪欲に得点力を身に付けていかないといけない。このチーム、負けはしたが良いチーム、戦えるチームだったと思う。それは間違いない」
―解散にあたって反町監督からどのように送り出されたか?
「反町監督には、敗戦の後の態度や姿勢の大切さを教えてもらった」
―今後の抱負は?
「先ほど言ったように、抱負は得点能力を上げていくこと」
―今後はA代表が目標?
「目標は変わらない。こういった注目される大会はなくなるし、チームで結果を残さないと、そういうところにも呼ばれない。危機感と貪欲さを持って前に向かう姿勢を持ってプレーして、(A代表にも)呼ばれたい」

●MF谷口博之(川崎F)
「個人としての感想は3試合ほとんど使ってもらって、あのポジションで点を取れなかったことには力のなさを感じたし、海外でやるのは全然違うと身をもって体験できた」
―今度はA代表でという気持ちはわいてきた?
「わきました」
―最後に反町監督からはどんな話が?
「お疲れさんと。謝られました。“勝たせてあげられなくて申し訳ない”と。でも、やるのは監督じゃないから」

●DF水本裕貴(京都)
「このチームでもうできないのは寂しいけど、A代表もあるし、W杯もある。今のままじゃいけないし、Jリーグに悔しさをぶつけたい。10年のW杯にはこの年代の選手がたくさん選ばれないといけないと思う。悔しい思いをしたのは18人だけど、それ以外の選手もいるし、そいつらも悔しい思いをしている。お互いに切磋琢磨していきたい」
―監督が選手に謝ったということだが?
「監督は自分の責任だと言ったけど、ピッチでやるのは選手だから。誰ひとり(監督の責任とは)思っていない。こういう経験を次に生かさないといけないし、ソリさん(反町監督)に2年間で教えてもらったことを生かしていきたい」

●DF安田理大(G大阪)
「気持ちの部分で、FWのゴール前の迫力が相手の方がまさっていた。前線の選手は1対1なら絶対に仕掛けるし、1対2でもがむしゃらに向かってくる。こっちはチャレンジせず、バックパスをして流れが悪くなったりしていた。世界相手にもっとアグレッシブに行っても良かったと思う」
―去年のU-20W杯とは違った?
「こういう大会になったら立ち上がりの勢いが大事だし、相手に合わせるのではなく、自分たちのサッカーをするのが大事。毎回、相手に合わせていた。相手の方が勢いもあったし。悔いは残りまくりです。ポイント1でもいいから勝ち点が欲しかった。相手が強いのは分かっていたけど、ここまでできなかったのは残念」

●DF森重真人(大分)
「監督からは胸を張ってチームに帰れと言われた。チームでまた頑張って、A代表で頑張ってくれと。当然、次のステップはそうなるので、またチームで頑張りたい」

●GK西川周作(大分)
「明日チームで練習があるので、今日中に大分に戻って、週末は新潟に行きます。相手のGKを特に観察することはなかったけど、シュートを打つタイミングだったり、精度だったり、世界との差を感じることができた」

(取材・文 西山紘平、山口雄人)

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