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[SBSカップ]核不在のU-19代表FW陣、初ゴールなるか

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 最終戦ではFWがゴールを決める。静岡県で開催中のSBSカップ国際ユースサッカー2008に出場中のU-19日本代表は、ここまでの2試合を1勝(PK戦勝利)1敗で3位。総得点は2で大山恭平(福岡)、白谷建人(C大阪)、川又堅碁(新潟)、大迫勇也(鹿児島城西高)の4人のFWはいずれもノーゴールに終わっている。特に前日24日のU-19アルゼンチン代表戦ではFWが1本のシュートも打つことができないまま80分間を終えているだけに、FW陣はあす26日の静岡ユース(静岡県高校選抜)との最終戦でゴールラッシュを見せたい。
 今回のFW4人はポストプレーや前線での“潰れ役”としては貢献しているものの、強引にシュートに持ち込むようなプレーが少ない。牧内辰也監督は「FW4人の組み合わせ、2トップのコンビネーションを上げていかないといけない。(得点につながっていない理由は)ボールが入った時のサポートが足りていないことも要因」と話しているが、シュート能力を出せていないことに物足りなさを感じていることも間違いないだろう。
 今回対戦したアルゼンチン、オーストラリアのプレッシャーの速さを恐れ、前線にいいボールが入っていないことは確かだが、受け手がその後に前を向いて局面を打開できていないこともまた事実。アルゼンチン戦後に白谷が「FW陣全員がシュートを打てていない。これではダメ」と反省していたようにもっと“シュートとゴールに固執する”ような意識改革が必要だ。大山は「(静岡ユース戦では)シュートを打つことを徹底したい。最後の試合では点を取りたい」と宣言。川又も「あせりはないけど、結果を残さないとメンバーに生き残れないのがFWのポジション。次こそ結果を出す。どんなものでもいいので点取りたい」と意気込んだ。
 09年U-20W杯の出場権を懸けたAFC U-19選手権(サウジアラビア)は10月30日に初戦(対U-19イエメン代表)を迎える。25日の練習後、牧内監督は「攻撃的なMFのポジションもできる選手を含めてFWは4、5人になると思う」と明言。U-23日本代表選出経験もあるエース格のFW山崎亮平(磐田)は左第5中足骨骨折の影響で本番前最後の親善大会である仙台カップ(9月11日~15日)欠場が決定的。これまで主力としてプレーしてきたFW宮澤裕樹(札幌)やFW押谷祐樹(磐田)のコンディションにも不安が残る。現在はアジアユース出場当確と言えるFWは不在。あすの大会最終日、今回のSBSカップメンバーの中から強烈な存在感を放つFWは現れるだろうか?

<写真>川又(左)が佐々木とボールを奪い合う
(取材・文 吉田太郎)

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