beacon

マルキーニョス6戦連発!鹿島が清水に快勝し公式戦5試合ぶり勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.28 J1第27節 鹿島2-0清水 カシマ]

 J1第27節は28日、各地で5試合を行い、カシマスタジアムでは鹿島アントラーズと清水エスパルスが対戦した。鹿島は前半20分にMF青木剛、同41分にFWマルキーニョスが6戦連発となるゴールを決め、2-0で公式戦5試合ぶりの勝利を飾った。清水は連勝が3で止まり、公式戦6試合ぶりの黒星となった。

 MF小笠原満男が戦線離脱した鹿島は代役にMF中後雅喜が入り、4-4-2のシステムを採用した。GK曽ヶ端準に、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹。中盤は青木剛と中後のダブルボランチ、右にダニーロ、左に本山雅志、2トップが興梠慎三とマルキーニョスだった。
 4-4-2の清水はGK山本海人、4バックは右から市川大祐、青山直晃、高木和道、児玉新と並んだ。中盤はダイヤモンド型で、伊東輝悦が1ボランチに入り、右にマルコス・パウロ、左に山本真希、トップ下に枝村匠馬。岡崎慎司と西澤明訓が2トップを組んだ。

 試合は一進一退の拮抗した展開となった。鹿島が前半3分、内田の右クロスを興梠が右足ボレーで合わせると、清水も前半13分に右サイドを抜け出した岡崎のシュートはゴールポストを直撃。はね返りを西澤が押し込もうとしたが、ゴールライン上でDFがクリアした。
 細かくパスをつないでゴールに迫る鹿島と、大きなサイドチェンジやロングボールを織り交ぜながらダイナミックな展開を見せる清水。互いに持ち味を発揮する攻め合いとなった。
 その中で先制したのは鹿島。前半20分、CKのこぼれ球を右サイドから本山、ダニーロとつないで中央にパスを送ると、青木が右足で豪快なミドルシュートを叩き込んだ。その2分後にも青木のシュートをGKがはじいたボールを興梠が右足ボレーで狙うなど、徐々に鹿島が押し込み始めた。
 前半41分にはマルコス・パウロのミスからボールを奪ったマルキーニョスがPA内の興梠にスルーパス。興梠はもう一度、マルキーニョスに戻し、エースのひと振りで追加点を奪った。
 清水も両サイドから積極的に攻撃を仕掛けるが、なかなか決定機をつくれない。前半43分、市川の右クロスを岡崎が胸トラップし、右足で狙ったが、ゴール上へ外れた。

 清水はハーフタイムに山本真を下げてMF兵働昭弘を投入。後半10分にも西澤をFW矢島卓郎に代えて反撃に出た。ただ鹿島も前がかりになる清水の攻撃をうまくいなし、ショートパスをつないでテンポよく試合を進めた。後半13分にはダニーロのスルーパスに青木が飛び出し、左足で狙う決定機もつくった。清水は鹿島の速いボール回しにプレスをかけられず、後手後手に回る。ミスも目立ち、リズムに乗れなかった。
 後半27分、枝村に代えてFW原一樹を入れ、3枚目のカードを切った清水はなんとか流れを変えたかったが、最後までペースをつかめなかった。逆に鹿島は後半35分に中後が強烈なミドルシュートを放ち、GKがこぼしたボールにMF増田誓志がつめたが、惜しくもシュートミス。同38分にもカウンターからMFマルシーニョが抜け出し、GKと1対1になるなど決定機をつくり、危なげない試合運びで2-0のまま逃げ切った。

(取材・文 西山紘平)

TOP