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マルキーニョスの2発で鹿島が首位に返り咲き(鹿島vs大宮)

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[10.1 J1第26節 鹿島2-0大宮 カシマ]

 J1は1日、第26節の未消化分3試合を行い、鹿島アントラーズはホームで大宮アルディージャと対戦。6戦連発中のFWマルキーニョスが前半21、37分にゴールを決め、2-0で快勝し、2連勝で首位に返り咲いた。

 4-4-2の鹿島は28日の清水戦(2-0)と同じ先発メンバーで、GK曽ヶ端準、4バックは右から内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹と並んだ。中盤は青木剛と中後雅喜のダブルボランチ、右に本山雅志、左にダニーロ、2トップは興梠慎三とマルキーニョスだった。
 負傷離脱中のFWデニス・マルケスに加え、FWラフリッチが出場停止の大宮は藤本主税と森田浩史が2トップを組んだ。システムは4-4-2で、GK江角浩司、4バックは右から田中輝和、レアンドロ、冨田大介、波戸康広。中盤は佐伯直哉と片岡洋介がダブルボランチを組み、右に金澤慎、左に小林大悟が入った。

 試合は立ち上がりから鹿島がペースが握った。高い位置からの連動したプレスで相手を追い込み、ミスを誘って攻撃につなげる。しかしラストパスの精度が低く、なかなか決定機をつかめなかった。
 大宮は守ってカウンターを狙う展開となり、徐々に速攻からチャンスが生まれるようになる。前半13分には金澤の左クロスに藤本がニアサイドで合わせ、強烈なヘディングシュートを放ったが、GK曽ヶ端が鋭い反応ではじいた。
 嫌な雰囲気が漂い始めた鹿島だが、セットプレーから先制に成功する。興梠が獲得したFKのチャンスに、中後が右足で直接狙うと、GKの手をかすめたシュートはゴールポストを直撃。そのはね返りにいち早く反応したのがマルキーニョスだった。右足ボレーでゴールに押し込み、マルキーニョスの7戦連発ゴールが貴重な先制点になった。
 大宮は中盤でのマークが曖昧で、鹿島が自由にボールを回し、一方的に攻め立てた。前半31分には本山が興梠とのワンツーから左足でミドルシュートを放つなど再三チャンスをつくった。前半37分には右サイドからの中後のFKにマルキーニョスが頭で合わせ、2得点目。確実にチャンスをものにし、2-0で前半を折り返した。

 反撃に出たい大宮だが、2トップにボールがおさまらず、攻撃に厚みが出ない。鹿島はリスクを負わず、まずしっかりと大宮の攻撃を受け止めてから速攻で追加点を狙った。後半18分には興梠がフォアチェックでボールを奪い、自らドリブルで持ち込むもシュートチャンスにつまずいてしまった。
 大宮は後半16分に小林大を下げてMF土岐田洸平、同26分に藤本に代えてFW桜井直人を投入。同31分には佐伯を下げ、Jデビュー戦となるMF青木拓矢をピッチに送り込んだ。しかし、鹿島の中盤での激しいプレスの前に前線までボールを運ぶこともままならず、チャンスらしいチャンスをつくれない。結局、そのまま鹿島が危なげなく逃げ切り、大宮は3試合連続の無得点で4連敗となった。

(取材・文 西山紘平)

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