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鹿島が2連覇達成!試合後の監督会見要旨

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[12.6 J1第34節 札幌0-1鹿島 札幌ド]

 J1第34節は6日、各地で9試合を行い、首位の鹿島アントラーズはMF野沢拓也の決勝点で札幌に1-0で競り勝ち、2年連続6回目のリーグ優勝を果たした。
以下、試合後の監督会見要旨

<鹿島>
オズワルド・オリヴェイラ監督
―去年と今年の優勝の違いは?
「去年はほとんどガンバとレッズが独走するリーグの中で、最後に我々が可能性を信じて戦い、直接対決を制した。レッズに勝った横浜FCの助けもあったが、自分たちがやるべきことをやった上での大逆転だった。皆さんは運とか言いますが、運ではなく、取り組む意識、姿勢が大事で、それが試合に反映されて結果につながったと思う。それが評価されるべきだったが、残念ながら運が良かったとか奇跡とか言われた。そうではなく、日々の努力の積み重ねがあったと思う。人生と同じように、一時的な成功は簡単に手に入れることはできるが、確実な成功は経験を積まなければならない。
 今年は混戦となり、いろいろな要素があると思うが、それは皆さんが分析することなので、任せたいと思う。6チームぐらいが途中でトップが入れ替わることも多かった。そういう意味で混戦のシーズンだったと思う。どのチームが勝ってもおかしくないし、タイトルを取れるチャンスもあったが、最終的に詰めるところをしっかり詰めることができた我々が結果を出すことができたと思う。選手たちのあきらめない姿勢があり、負けてはいけない試合で力を発揮できたというのは良かった。苦しいシーズンだったが、優勝を勝ち取ったことはチームの成長の証だと思う」

―野沢がゴールを決めた後、ベンチに駆け寄ったが?
「野沢に関しては、去年タイトルをとった後に調子を崩してしまった部分があった。今年に入ってもなかなか調子が上がらず、ケガもあった。なかなか調子が戻らず、ポジションを失う形になったが、一生懸命努力し、話もした。ベンチ外になったこともあり、苦しいシーズンだったと思うが、継続して取り組んだことで、再び先発というチャンスを得た。まだ本調子ではない部分もあったが、ここ数試合を見れば来年はもっと期待したいうし、日本でもトップレベルの選手、技術やサッカーセンス、視野の広さではずば抜けたものを持っていると思う。来年は彼が本調子に戻って、再び日本代表に呼ばれる選手になることを期待している」

―来シーズンの目標は?
「今年は忙しいシーズンだった。いろんな試合があり、いろんなところへも行った。それで疲労が溜まる部分もあったし、選手に助けられた部分もある。取れなかったタイトルは残念だし、それを取っていきたい。ただ、リーグ戦が一番難しいタイトルなので、それをもう一度取りたいという思いもある。ACLにしろ、すべて重要な大会で、価値がある。それを目指していきたいし、しっかり準備していきたい」

―ハーフタイムの指示は?
「緊張がなければおかしいと思う。同時刻で他の試合があり、選手たちの気持ちをどう平常心で保たせるかということが重要だった。選手にも“ドキドキしても試合になったら良い緊張感に変えてほしい”とか、いろいろな話をしたが、簡単に人の気持ちや心理を操ることは不可能で、できる限りのことをした。前半立ち上がりは硬さもあったが、徐々にチャンスもつくれた。ハーフタイムには戦術などではなく、平常心を保たせることが重要だった。後半は良いパフォーマンスを見せることができたと思うし、1-0というスコアだったが、2~3点取れたと思う。気持ちが入りすぎて最後のところでうまくいかなかったが、後半は主導権を握れたと思う」

―野沢がベンチに駆け寄ってきたときはどう感じた?
「選手が監督を信頼するという深い絆をつくるのは難しい世界。ただ、いろんなことを選手と話して、オープンに話をすることを心がけている。選手と一緒に戦い、選手と一緒につぶれると話していた。彼自身、厳しいシーズンだったし、私も厳しい決断をしなければいけないときもあった。厳しい時期を乗り越えて、最後に良い締めくくりができて、その喜びを私と分かち合おうとしたことはうれしかったし、感動した。そう簡単にはないことなので、本当にうれしかった」

<写真>優勝が決まり、喜びを爆発させるオリヴェイラ監督
(取材・文 西山紘平)

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