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[選手権]広島皆実が初V!

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[1.12 第87回全国高校サッカー選手権決勝 鹿児島城西(鹿児島) 2-3 広島皆実(広島) 国立]

 第87回全国高校サッカー選手権は12日に決勝が行われ、ともに初優勝を目指す鹿児島城西(鹿児島)と広島皆実(広島)が激突。鹿児島城西がエース・大迫勇也(3年)の1大会最多記録となる今大会10得点目のゴールで先制した試合は、広島皆実が前半のうちに逆転。鹿児島城西は後半17分に追いついたが、広島皆実は21分、FW金島悠太(3年)が決勝ゴールを決め、3-2で勝った。広島皆実は広島県勢41年ぶりとなる優勝を果たした。

 ともに5戦連発の大迫勇とFW野村章悟(3年)を中心に大会記録を更新する1大会27得点を挙げて勝ち進んできた「破壊力」の鹿児島城西と、DF松岡祐介主将(3年)を中心に今大会5試合でわずか1失点の「堅守」の広島皆実との対戦となった決勝。試合は互いが点を奪い合う展開となった。

 試合が動いたのは前半20分だった。注目の鹿児島城西FW大迫勇が右サイドから強引にドリブルで切れ込む。相手DF4人に囲まれながらも突破するとそのまま左足シュートをゴールへねじ込んだ。だが、広島皆実は23分、左クロスをファーサイドのMF佐々木進(3年)が丁寧に頭で落とす。すると、後方から走りこんだFW金島悠太(3年)が2戦連発となるゴールを右足で叩き込んだ。
 広島皆実はさらに33分、右サイドからのサイドチェンジでチャンスメイク。ボールキープした金島からのパスを受けたMF谷本泰基(3年)がシュートを放つ。一度は相手DFに阻まれたが、こぼれ球を拾った谷本が狙い済ました右足シュートをゴール右隅へと決め、勝ち越した。
 
 1点ビハインドで後半を迎えた鹿児島城西は負傷を抱えるMF大迫希(3年、熊本加入内定)に代えてMF平原慎也(2年)を投入。反撃を試みると17分、大迫勇からのパスを受けた平原が右サイドを突破。ラストパスを野村が押し込んで同点に追いついた。だが、広島皆実は21分、右SB村田俊介(3年)のクロスを金島が頭で合わせて再び勝ち越し。その後、鹿児島城西の猛反撃を凌いだ広島皆実が、1点のリードを守り3-2で勝利。全国3,816校が参加して行われた今大会の頂点に立った。

(取材・文 吉田太郎)

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