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即戦力DF宮崎「鹿島と言えば宮崎と言われるように」

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 全国高校サッカー選手権得点王のFW大迫勇也が加入したことで、“大迫フィーバー”に沸く鹿島アントラーズだが、高校ナンバー1FWよりも即戦力の期待を込められている選手がいる。

 その名は流通経済大から新加入した全日本大学選抜DF宮崎智彦(22)だ。今年Jリーグに11人の選手を送り込む同大で1年生からレギュラーを務めてきた才能あふれる左SB。CK、FKでセットプレーのキッカーを務めるほどの正確な左足とスピードを活かした攻撃参加、安定感の高い守備を持つ宮崎は、J屈指の左SB新井場徹と日本代表の右SB内田篤人を擁する鹿島でSBのレギュラー争いに食い込むことを予想されている。

 身長170cmで体重も60kg台。高校生時代所属していたF東京U-18からトップチームへ昇格することはできなかった。それでもプロへの再スタートを切って臨んだ大学生活では、大学サッカー界で最も厚い選手層を誇る流経大で1年からレギュラーを務め自信をつけた。
 鹿島の本格的なスタートは2月2日だが、1月の全日本大学選手権後も継続的に練習を続けていたことで「フィジカルはついていけると思う」と宮崎。最も自信を持つ左足のキック精度も武器にまずは、1年目から試合出場を伸ばしていくつもりだ。

 プロ入りする際、複数あった選択肢の中からあえて一番厳しいであろうJ1王者・鹿島を選んだ。「J1のトップにいるチーム。いるだけでも学べることは多い」という考えから入団を決定。「チームが優勝することが大前提。少しでも多くの試合に出て、なにかしら貢献をする」ことを1年目は掲げているが、いずれは「鹿島の顔」になることが目標だ。「鹿島と言えば宮崎と言われるくらい、チームにとって欠かせない選手になりたい」。そのためにはいずれ、ライバルとなる先輩左SBを上回り、レギュラー奪取することが不可欠。大学ナンバー1のSBが、J1王者の定位置争いに“静かに”殴り込みをかける。

(文 吉田太郎)

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