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[CL]“悪魔の右足”バルサゴールを破る

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[2・24 欧州CL決勝T1回戦第1戦 リヨン 1-1 バルセロナ ジェルラン(フランス)]

 元ブラジル代表の34歳のMFが、優勝候補筆頭・バルセロナ(スペイン)の前に立ちはだかった。前半7分、PA左外でFKを得たリヨン(フランス)はMFジュニーニョ・ペルナンブカーノがボールをセット。ゴールへの角度がほとんどない位置から放たれた右足FKは、ゴール右外から大きく曲がりながら急降下。ゴール目掛けて走りこんだ相手選手にボールを合わせたと判断して一旦前に飛び出していたバルセロナGKビクトール・バルデスは慌てて後退したが、ボールはあざ笑うかのようにその頭上を越えてゴール右隅へと吸い込まれた。

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが試合前に「ゴールの近くでファウルを与えないように注意しなければならない。なぜなら“彼(ジュニーニョ)が蹴る”という時点で、半分はゴールされたようなものだからね」(MARCAより)と警戒していたが、その不安を的中させる一撃。両手を広げて駆け出したジュニーニョはリヨンイレブンの歓喜の輪にあっという間に吸い込まれた。
 クラブに加入した01-02年シーズンから昨シーズンまで、リヨンはフランス1部リーグ7連覇を達成。それまで1度も国内リーグ優勝のなかったリヨンはジュニーニョとともに歴史を刻んできた。“悪魔の右足”とも評される精度の高い、そして強烈な右足を持つジュニーニョは06年W杯ドイツ大会で日本代表からもゴールを決めているが、何より彼の凄さを際立たせるのはリヨン加入以降の7年半の間にFKだけで40得点以上をマークしているということだ。
 これまで欧州の舞台で数々の強豪から決めてきたFKを今大会の優勝候補筆頭のゴールにも沈めた元ブラジル代表MFは、ミドルレンジの好パスでもチャンスを演出し、uefa.comユーザー選出のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された。ただ、第1戦は後半22分に追いつかれて1-1で引き分け。アウェーゴール方式により、3月11日の第2戦ではゴールを決めなければ敗退が決まる。それだけに次戦もゴールで、アシストで貢献するだけ。リヨンが3シーズンぶりの8強進出を果たすかどうかは、彼の右足にかかっている。

(文 吉田太郎)

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