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日本vsバーレーン 試合後のマチャラ監督会見要旨

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[3・28 W杯アジア最終予選 日本1-0バーレーン 埼玉]

 日本代表は28日、W杯アジア最終予選でバーレーン代表と対戦し、後半2分にFKからMF中村俊輔が決勝ゴールを決め、1-0で勝った。勝ち点を11に伸ばした日本は、この日試合のなかったオーストラリアを抜いてA組首位へ浮上。次戦、6月6日のウズベキスタン戦に勝てば4大会連続のW杯出場が決まる。
以下、試合後のマチャラ監督会見要旨

<バーレーン>
●ミラン・マチャラ監督
「日本代表の皆さん、おめでとうございます。この時点でW杯出場がほぼ固まったのではないでしょうか。勝ち点11になったということで、7、8割は南アフリカに行けることが決まったと思う。きょうの試合は強く、集中している相手と戦うことになった。我々の方にプレッシャーもあった。チャンスはつくったが、得点に結び付けられなかった。痛かったのは後半開始早々のゴール。日本はいいゲームをしたと思う。自分のチームを悪く言うつもりはないが、客観的に見て、チームの質に差があったし、プレーしているリーグにも差があると思う。
 4月1日の試合も頭をかすめた。(会見中に携帯電話が鳴り)失礼しました。家族からでした。まだ生きてるか確認したみたいです(笑)。この試合は今まで以上に慎重に戦わなければならなかった。7人の選手が警告を受けており、(4月1日の)カタール戦のことを忘れることはできなかった。
 ただ、この試合はもう終わった。気持ちを切り替えて、現時点で最も大事なホームのカタール戦に集中しなければならない。オマーン監督時代も含めて、5回ここ(日本)で試合をした。ツイているときもあれば、そうでないときもある。きょうは我々の選手に運がなかった。そして相手が強かった」

―日本代表のどこが強いと思うか?
「(勝ち点を)11点取っているじゃないですか。この予選で大事なことは本大会にいくこと。11点取ったことが何より大事。これまでホームで2試合とも勝っていれば、気持ちは違っただろうが、今までホームで勝っていなくて、プレッシャーが強かったと思う。残り20分になって、またプレッシャーを感じ始めたようだったが、そこをこらえて、我々にチャンスを与えず、勝つことができた」

―3位に入ってプレーオフに回る自信は?
「チャンスはあるし、もちろん頑張る。まだチャンスはある。それに向かっていく。日本、オーストラリア、カタール、ウズベキスタンとやって、よい経験になっている。バーレーンでは親善試合の相手もなかなか見つからない。この大会自体がいい経験になっている」

―内容には満足している?
「国の問題もある。東京だけで1000万人いるが、バーレーンは国全体で70万人しかいない小さな国。それを考えると、才能を持った選手がたくさんいる。最終予選に残ったことだけでも誇りに思う。ミスもあったが、最後まであきらめずに試合をした。日本に対して恐れずに、立ち向かった。そんな選手を誇りに思うし、支えたい」

―守備に関してはどういう指示をしたのか?
「日本の試合は全部見ていたし、1トップで、その後ろに3人のMFがいるのは分かっていた。遠藤、俊輔もいつものポジションだと思った。そのフォーメーションでホームで2試合引き分けだったのも知っている。驚きはなかったし、準備もしていた。ただ、日本の方がリーグの質が高いし、欧州でプレーしている選手もいる。その差が出たと思う」

<写真>バーレーン代表ミラン・マチャラ監督
(取材・文 西山紘平)

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