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待望のリーグ初ゴールに大迫「ホッとした」

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[4.12 J1第5節 F東京1-2鹿島 味スタ]

 日本代表の岡田武史監督の目の前で鹿島アントラーズの大型ルーキーFW大迫勇也(18)がリーグ戦初ゴールを叩き込んだ。

 F東京の選手も苦笑いを浮かべるしかない圧巻のゴールだった。1-0の前半15分、PA内左サイドにするすると進入。DFパク・チュホからのスルーパスを受けると、鋭いターンでゴールを向いた。対峙するMF羽生直剛と、カバーに来たDF佐原秀樹に対し、果敢にドリブルを仕掛ける。強引に2人の間をこじ開けると、左足のかかとでボールも前に押し出し、突破した。素早く振り抜いた右足シュートはゴールニアサイドを破る鮮やかなリーグ初ゴール。大迫にとっては7日のACLアームド・フォーシズ戦(4-1)に続く公式戦2戦連発となった。

 「点を取ってホッとしたという感じです」。試合直後のインタビューで大迫は答えた。ACLではすでに2得点を挙げているが、リーグ戦ではここまでゴールがなかった。リーグ戦先発はこの日が3試合目。過去2戦はいずれも途中出場のFW興梠慎三が決勝点を決めており、このままノーゴールが続けば、先発から外されるという危機感もあった。

 得点場面以外でも、DFを背にした状態でパスを受けると、素早い反転から前を向いて仕掛けるなど持ち味を随所に発揮した。積極的にシュートも狙い、後半14分に交代するまで精力的にピッチを駆けた。

 「点を決めれたのはよかったけど、課題もいっぱい残ったし、克服していきたい。シュートはいっぱい打ったけど、1点しか取れてない。きょうは結果を出せたけど、これを続けられるように頑張ります」。うれしい初ゴールにも反省の言葉ばかりが口をついた大迫。その成長ぶりは目を見張るばかりだ。

(文 西山紘平)

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