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ダヴィ2発!劇的ロスタイム弾で名古屋が柏に競り勝つ

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[4.18 J1第6節 柏1-2名古屋 柏]

 J1第6節は18日、各地で6試合を行い、日立柏サッカー場では柏レイソル名古屋グランパスが対戦。名古屋は前半31分、FWダヴィのゴールで先制すると、後半14分にFW菅沼実のゴールで同点に追い付かれたが、後半ロスタイムに再びダヴィがゴールをねじ込み、2-1で競り勝った。

 柏はFWフランサが負傷欠場。システムは4-4-2で、GK菅野孝憲、4バックは右から藏川洋平、古賀正紘、小林祐三、石川直樹と並んだ。中盤は山根巌と栗澤僚一のダブルボランチ、右に太田圭輔、左に菅沼実。ポポと李忠成が2トップを組んだ。

 名古屋もFW玉田圭司が右足首捻挫のため欠場し、システムは4-5-1に変更した。GK楢崎正剛、4バックは右から田中隼磨、バヤリッツァ、増川隆洋、阿部翔平。中盤は吉村圭司がアンカーに入り、その前に中村直志と山口慶。右サイドに小川佳純、左サイドにマギヌン、1トップがダヴィという形だった。

 試合は両チームともに高い位置から積極的にプレスをかけ、一進一退の攻防が続いた。柏はボールを奪うと素早くゴール前まで運び、速攻でチャンスを狙った。ただ、なかなかラストパスがかみ合わず、名古屋の最終ラインを崩し切れなかった。

 名古屋は球際で競り勝ち、サイドで数的優位をつくることで徐々に柏を押し込む。前半23分にはマギヌンが左から切れ込み、右サイドのスペースにサイドチェンジ。走り込んだ田中がGKと1対1となる好機を迎えたが、シュートはGKの体に当ててしまった。

 先制点を奪ったのは名古屋。前半31分、電光石火のカウンターがさく裂し、均衡を破った。自陣でボールを奪った阿部がマギヌンにつなぐと、中村、田中と素早くつないで右サイドに展開。田中はフリーでクロスを上げると、ダヴィが飛び込み、頭でゴールネットを揺らした。

 柏はハーフタイムに太田に代えてFW大津祐樹を投入。名古屋も前半途中に足を痛めた中村を下げ、FW杉本恵太をピッチに入れた。杉本が左サイドに入り、マギヌンが中村のいた中盤インサイドに移った。

 後半最初の決定機は柏が迎えた。後半4分、藏川の右クロスをファーサイドの菅沼が折り返し、ゴール前に飛び込んだ李が頭で合わせたが、シュートはゴール上に外してしまう。

 柏は後半14分、同点に追いついた。ハーフウェーラインを少し越えた位置でファウルをもらうと、素早いリスタートから菅沼がドリブルで運んで右足を振り抜き、弾丸ミドルをゴールに突き刺した。

 互いに勝ち点3が欲しい両チームの激突は攻守が目まぐるしく変わる激戦となった。柏は後半22分、PA内に切れ込んだポポが右足で狙うが、シュートはわずかにゴール右へ。名古屋も高い位置でボールを奪った田中がダヴィとのワンツーからシュートを放ったが、GKの正面に飛んだ。

 名古屋は後半24分にも田中の右クロスから山口が右ボレー。柏も同30分、李のパスを受けた菅沼がPA内から右足で狙ったが、GKの好守に阻まれた。

 名古屋は後半36分、山口に代えてDF吉田麻也を投入。3バックに変更し、両サイドを高く押し上げることで最後の猛攻に出た。後半45分には杉本の右クロスを小川が落とし、ダヴィが右足で狙ったが、GK菅野が鋭い反応でかき出した。

 1-1のまま終了かと思われたが、最後の最後で名古屋の執念が実る。後半47分、マギヌンのシュートのこぼれ球を拾ったダヴィが落ち着いてゴールに叩き込み、2-1。名古屋がリーグ戦の連敗を2で止め、公式戦4試合ぶりの勝利を飾った。一方の柏は開幕から6試合未勝利(4分2敗)となった。

<写真>試合終了直前に劇的な決勝点を挙げた名古屋FWダヴィ

(取材・文 西山紘平)

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