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[CL]主審に暴言のドログバに処分も、ハンドのピケは釈明

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 6日の欧州CL準決勝第2戦、チェルシーvsバルセロナ戦はバルセロナが後半ロスタイムの劇的な“逆転弾”で決勝進出を決めたが、なんとも後味の悪い結末となった。試合後、チェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジは騒然。ノルウェー人のエブレベ主審にチェルシーのDFジョン・テリー、MFミヒャエル・バラックら選手が次々と詰め寄り、判定に不満を訴えた。

 さらに、すでにベンチに下がっていたFWディディエ・ドログバは主審を指差しながら「詐欺だ!」と暴言。エブレベ主審は警告を提示したが、それでもドログバの怒りは収まらず、警護を受けながらピッチを後にする主審を追い回し、罵詈雑言を浴びせた。ヒディンク監督の制止も振り切って威嚇行動を続けたドログバは主審が控室に下がると、今度はテレビカメラを指差し、「恥だ!」「最低なヤツだ!」と毒付き、暴言の数々が世界中に流れた。ドログバにはUEFAから来季の欧州CL出場停止などの処分が下る可能性がありそうだ。

 誤審とも取れる微妙な判定が相次いだ。前半24分、FWマルダがPA内で倒されたように見えたが、ファウルの判定はエリア外。後半37分にはバルセロナのDFピケがPA内で明らかなハンドを犯したが、主審の笛は鳴らなかった。1-1に追いつかれた直後の後半ロスタイムにもバラックのシュートがFWエトーの左上腕に触れたが、やはりPKはなかった。バラックは怒りの形相で主審に詰め寄り、オンプレー中にもかかわらず約50mに渡って主審を追い回し、警告を受けた。

 8日付のスポーツニッポンによると、ピケは「意図的ではない」と釈明したが、試合後の記者会見で報道陣もヒートアップ。スポーツ報知によると、記者からは「決勝のイングランド対決を避けたいUEFAの謀略か?」との質問が飛び、テリーは「謀略という言葉をこういうケースで使うのは間違いだが、4万人の前で5、6回の大きな判定が見過ごされたのは事実」と回答。ヒディンク監督も「明らかなPKが3度はあった。抗議した気持ちは分かる」と同情した。

(文 西山紘平)
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