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鹿島が"横綱相撲"で首位奪回、本山「鹿島らしくなってきた」

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[5.10 J1第11節 鹿島2-1清水 カシマ]

 鹿島アントラーズが過酷な7連戦を5勝2分の無敗で切り抜けた。リーグ戦は3連勝。消化試合が1試合少ないにもかかわらず、浦和を得失点差でかわし、首位に返り咲いた。

 終盤は冷や汗をかいた。前後半の立ち上がりにゴールを挙げる理想的な試合運びができたが、2-0の後半13分に1点を返されると、猛反撃に遭った。気温27.1度の暑さの影響もあり、完全に足が止まった。後半のシュート数は5対6。それでも最後のゴール前で体を張り続け、同点ゴールを許さなかった。

 決勝点のMF本山雅志は「最後はみんなで体を張って頑張れた。鹿島らしくなってきたと思う」と言う。効率よく得点を重ね、最後は粘り強く逃げ切る。「横綱相撲」とも言えるサッカーで清水をねじ伏せた。

 昨季は4月から5月にかけてリーグ戦7試合勝ちなしと苦しんだ。FWマルキーニョスは「選手は去年を教訓にしている。そういう気持ちを前面に出してピッチに立っているから、去年と違った結果を残せていると思う」と胸を張った。

 公式戦12試合負けなし(10勝2分)と無敗街道をひた走っている。それでも選手は満足していない。リーグ戦中断まで、残すは16日の柏戦、19日のACL上海申花戦、24日のG大阪戦の3試合。DF内田篤人は「ガンバ戦までは全勝でいこうと監督も言っているし、それだけの力もあると思う」と力強かった。

(取材・文 西山紘平)

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