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日本代表選手、7日のコメント

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 2010年のW杯南アフリカ大会アジア最終予選・ウズベキスタン戦に勝利し、4大会連続4度目のW杯出場を決めた日本代表が、7日に帰国。岡田武史監督や選手たちは横浜市内のホテルで行われたW杯出場決定記者会見に出席した。ウズベキスタン戦に出場しなかった選手ら16名は会見後、同市内で練習を行った。

以下、日本代表選手7日のコメント

●MF中村俊輔(セルティック)
「出場権を取れたことはよかったけど、通過点。切り替えて、チャレンジする気持ちで今日から練習したい」
―岡田監督は強豪と対戦したいと話していたが?
「4-0、5-0で負けてもプラスにしかならない。そこでやれたのが何で、やられたのは何かというところを分析しないといけないと思う。(日本代表は)意識もってやれるメンバーが多いし、(大差で負ければ)修正しがいがあると思う」
―チームはW杯4強という目標を掲げているが?
「(W杯のベスト4進出は)そんなに簡単ではない」
―チームの伸びしろとして考えていることは?
「今回(決勝点を決めた)の岡チャン(岡崎)のように、シンデレラボーイとなる選手も必要。また(中村)憲剛が出てきて結果を出したように、サブでもチームのコンセプトを知ってずっとやってきて、(与えられた出番で)結果を出すような選手も必要になってくると思う。高い目標のために選手それぞれが何をしないといけないのか、を考えないといけない」

●DF中澤佑二(横浜FM)
「昨日の勝利は昨日の勝利。切り替えてカタール戦とオーストラリア戦に臨みたい」

●FW岡崎慎司(清水)
「決めたことは本当にうれしい。いいパスが来たので打つだけだった。勝てたことについてはホッとしている」
―改めてゴールを振り返ると?
「やばいと思った。シュートが正面に行ったので。でも(GKにセーブされたシュートの)跳ね返りが自分の得意なところへ来た。ツイていたと思う。それまでボールに触れていなかったが、それでも(DFの視界から)消えながら最後に危険なところへ顔を出していけると思った」
―W杯への手ごたえは?
「自分が世界に通用するかどうかはいろいろなチームとやらないと分からない。精度を高めていかないといけない。決めていくことで自信深めたい。もっとゴールに対して貪欲にいく」
―今年8試合で7ゴールだが?
「大きな舞台で決められるようになったのは自信になった。プレッシャーがきつくなると思うけど、エスパルスでも決めていかないといけない
―これからどのような点を意識してプレーするか?
「もっとゴールに対して貪欲にいく」

●MF長谷部誠(ボルフスブルク)
―W杯まであと1年だが?
「1年は短いと思う。他のライバルたちよりも高いところにもっていけるかが勝負。(自分は)来年はブンデスだけでなく(欧州)CLでやれるチャンスもある。今までにないレベルの中でプレーできる。(ここで)自分のレベルを少しでも上げたいと思う。チームのポジション争いに勝たなければしょうがないけど。(各国のトップクラブ、トップクラスの選手が出場する)CLで自分のプレーが通用すれば自信になると思う」
―CLではどことやってみたい?
「バルサ(バルセロナ)とかやってみたい」

●DF内田篤人(鹿島)
「(W杯メンバーの)23人に入れるようにもっていかないと。(W杯へ)出れる権利を日本は得たけど、オレが得た訳ではない。(W杯までには)惜しい惜しいじゃなくて、決定的な仕事ができるような選手になりたい。(例えば)オレはシュート数が少ないけど、シュート打たれたら相手にとっても恐いと思うし」

●DF田中マルクス闘莉王(浦和)
―昨日の試合の感想は?
「想像以上に難しい試合だった。気持ちを一つに集中を切らさずに戦えた」
―勝因はなんだと思うか?
「チームとしての一体感。いつもはJリーグで敵意むき出しだけれど、代表でみんなにいつも会うのは楽しみだった」
―W杯出場に多少は現実感がわいてきたか?
「大きな仕事が一つ終わった。(一夜明けてこういう場に来てみて)少し実感が沸いてきた。でもこれで浮かれていてはいけない。目標のベスト4に近づくためには口だけではダメ。基本プレーのレベルを上げたい」
―最速で出場を決めたが?
「最初とかそんなものは意味がない。実は最後の最後まで最終予選を戦いたかったですから」

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
―オフサイドになったが惜しいシュートだったね?
「あれは絶対にオフサイドじゃないと思う。俺昔からああいうの多いかも。でもね、あそこで抗議していたら絶対に退場かイエローになると思った。だからやめておいた。だって試合開始してすぐ、(際どいプレーのたびに)主審から注意みたいなことを言われ続けていた。だから俺が何か言ったら、間違いなくイエローカードを出されると警戒していた。だってあの審判、俺がベンチに下がっていても『ウロウロしないで座れ』みたいなこと言ってきたし…。アジアでは有り得るのかもしれない、ああいうの。だから、俺も大人になったかもしれないね…」

●FW玉田圭司(名古屋)
―W杯出場決定の瞬間、どう思ったか?
「(ベンチにいたので)決定の瞬間は、さすがに少し寂しかったです。でもね、今回のW杯出場には少なからず貢献してきた。そう思っている」
―強くなっている実感は感じるか?
「はい。日本はある程度のところまで来ているという手応えはある。だからとにかくあと1年間、時間を無駄にしたくない。W杯に向けて南米の強いチームとやりたい。カタール戦、オーストラリア戦は、(負傷中の)右足首と相談しながら考えます」

●MF本田圭佑(VVV)
―日本が世界と戦うには何が足りないか?
「全て。技、スピード全ての面でまだまだ差があります。チームも、特に僕はまだまだ成長する必要がある。だって選手としてW杯に出場すること以上の喜びはないでしょう。1年は短いと言われるけれど、僕には長い。1年で成長していければと思う」
―同じポジションに中村俊輔がいて定位置争いになるが?
「同じポジションで争うのは普通のこと。その相手が俊さんだったというだけのこと。他の選手もそうだろうけど、試合に出るには避けられない道。だから、そこはガンガン仕掛けていきます」
―公開練習では個別調整していたが、怪我でもしたのか?
「負傷した訳ではないです。(岡田武史)監督からスタメン組と僕はフリーでいいぞと言われたので、そのお言葉に甘えさせて頂きました。(帰国の)機内で思った以上に寝られなかったもので…」

●GK都築龍太(浦和)
「W杯出場権はとるべくしてとった。あと1年ある。良い意味でプレッシャーですけどね。チームの目標はあくまでも高い。だから良いトレーニングして、コンディションを高めていきたい」

●DF今野泰幸(F東京)
「昨日は凄くうれしかった。ホっとしています。これからは競争だと思う」

●DF槙野智章(広島)
「試合には出ていないけれど、得るものはとても大きい。チャンスは自分で掴むもの。100%のトレーニングをしていくしかない。自分が呼ばれた理由を考えて、今のDF陣にはないものを出していきたい。守備ならばどこでもやれる自信はある。僕は今チームの盛り上げ役。特に食事の時に。でもそろそろ飽きられて来ているかもしれない…」

●MF松井大輔(サンテティエンヌ)
「昨日はチームが勝って良かった。ホっとした。試合に出ていなくて疲れていない分、コンディションは良い。まずは日本がアジアで一番強いということを証明したい。(同組首位の)オーストラリアに勝ってW杯にいかないといけない」


(取材・文 吉田太郎、山口雅人)

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