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日本vsカタール 試合後の選手コメント

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[6.10 W杯アジア最終予選 日本1-1カタール 日産ス]

 4大会連続4回目のW杯出場を決めた日本代表は10日、W杯アジア最終予選第7戦でカタール代表と対戦。前半2分、DF内田篤人の右クロスが相手DFのオウンゴールを誘って先制したが、後半8分にPKで同点に追いつかれ、1-1の引き分けに終わった。
以下、試合後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
「シュートまでは行けたけど、決められなかった。まだ未熟だと思う」
―ホームでプレッシャーもあった?
「FWだったら常に(プレッシャーを)受け続けるし、その中で決めないといけない。悔しい気持ちは強い。でも、ゴールに向かう姿勢は悪くなかったと思うし、次につなげたい」
―チームに帰ってからも注目されるが?
「チームに帰ってからどれだけできるか。そこを見られると思う。常にチャレンジャー精神を持っているし、たまたまチャンスが来て1点取っただけだと思っている。変わらずにやっていきたい」

●FW玉田圭司(名古屋)
「日本の足が止まっちゃったのが原因。そうなれば、どんな相手にも苦戦する」
―W杯出場を決めたことによる安心感があった?
「そう言われてもしようがない。思ってないと思うけど、そう思ってたかもしれないし。安心感がアダになったのかな。相手は3位の可能性がまだあったし、本気で来るのは当たり前。それを受けてしまった。予測はしてたけど、日本はバラバラだった。チームでなく、個で受け止めていた。チグハグだった時間もあった。気持ち良くできなかった。でも、前を向いていきたいし、まだオーストラリア戦がある。そこでいい内容、いい結果で締めくくられれば。こういう試合を繰り返しちゃいけない。次は相手の方が上だし、いい相手。大事にしたい」
―修正できなかった?
「ハーフタイムで話したけど、うまく変化することができなかった」
―審判のジャッジは?
「この前(ウズベキスタン戦)があるから、審判はそんな悪くない。審判のせいにはできない」
―自分のプレーは?
「コンディション不足は否めないし、まったく満足いくプレーはできなかった。(17日の)オーストラリア戦までに少しでもコンディションを上げて、みんなを納得させるプレーをしたい」
―メンバーが変わった影響は?
「戸惑いはなかった」

●FW興梠慎三(鹿島)
―出場直後にGKと1対1があったが?
「決めれた…。ああいうところですね。タッチがでかすぎたから。悔しいです。ああいうチャンスは1回あるかないか。そこを決められるかどうか。決めたかった」
―指示は?
「大木さんには“点を決めに行って来い”と言われた」
―どこが悪かった?
「簡単に裏を取れるかなと思ってたけど、最後はDFラインのところに俺とオカ(岡崎)とトゥーさん(闘莉王)も入ってきて、人が増えた。そういうところで落ち着いてできれば。中盤もFWのラインに来ていたし」

●FW大久保嘉人(ボルフスブルク)
―試合を見てどう思った?
「疲れてたような感じに見えた。向こうは必死だったし、向こうの方がチャンスは多かった。これをいい経験にしてやっていければ。セカンドボールを拾えてなかった。上から見てたんで、それは気付いた。そこを拾われて速攻を受けていた」
―これで代表から離れる?
「そうです。(実家のある)九州に帰ります。まず(左ひざを)治したいですね」
―検査は受けた?
「受けてない」
―試合後、監督から話は?
「“自分たちを信じて、これからやっていこう”と。短かったですね」

●MF中村俊輔(セルティック)
「右サイドにボールが来てもサポートがなかった。選択肢がきょうはなかった。単純な2人だけの関係になって。新しい選手も難しかったと思う」

●MF中村憲剛(川崎F)
「カウンターでみんなが帰されて、そっから出ていく感じになった。前に人がいなくて。そこで1回、サイドに入れたりできればよかったけど」
―周囲のフォローも少なかった?
「ちょっと気持ち遠かったかな。でも近くにいるときはポンポンとできたし、そのへんを増やさないといけない。もっと上手くローテーションしながら、1人が外で、1人が中で、1人が後ろとか、そういう感じでやれれば」

●MF橋本英郎(G大阪)
「走ることに関しては走れたけど。なかなかパスのタイミングが合わなかった。強めに前に出したら、(中村)俊さんが引きすぎて合わなかったり、そういうところを分かってくれなかったんだなと。奪った後の動きが全体に遅かった。ああいうパスを出してまたリターンをもらえるような関係をつくりたい。きょうの相手は正直、そんな強くなかったと思うし、その中でもこういう試合になる。いいプレーをしようとしてミスになった。あまり試合に出てない選手もアピールしようとするし、難しい。僕の縦へのパスもアピールだったのかもしれないし」
―監督からは何か言われた?
「“いいゲームをさせてあげられなくて申し訳なかった”と。僕らが悪いんですけどね。心理面を考えて言ってくれたんだろうし、前を向いてやっていきたい」
―ボランチがそろって変わったのも原因?
「それ以外の部分も大きかったと思うけど。そこは見られると思うけど、他の選手のところも見てもらえば、それだけでもないことは分かると思う」
―全体的に疲れがあった?
「そのへんでテンポを出しにくかったかもしれない。そこも僕らがカバーすべきと言えば、そうだし、そう評価されることはしようがないとも思う。でも評価は評価だから。オーストラリア戦もあるし、あまり気にせずやりたい」

●DF中澤佑二(横浜FM)
―疲れがあった?
「2日前まで元気だったけど…。疲れが出たのかな。でも言い訳にはできない。その中でチャレンジしようと話していたし」
―PKの判定は?
「ファウルする気はなかったけど。アジアだと日本は嫌われてるから気を付けないといけないけど、世界ならファウルを取られる前にちぎられてる。ボールを取られてからの判断を上げていかないと。(手は)お互いにやってたし、ポジションの取り合いだった。(PKは)絶対ないと思ってたけど。レフリーも後ろからだったし。きょうの失点は教訓にしないといけない」
―監督が試合後、ファンに向かって謝っていたが?
「監督自身も悔しかっただろうし、自分がベンチに入れない責任もあって、ああいうことになったと思う。でも試合をやるのは選手だし、やらなきゃいけないのは選手」
―個のアピールが目立った?
「そんなことはないと思う。ホームだし、勝たなきゃいけないというのが空回りしたのかな。モチベーションは高かった。ウズベキスタン戦に出なかった選手も出ていたし」
―ハーフタイムは?
「監督は“もっと動けるはずだ”と。疲れている中でも走れないと、世界でこれから先、戦えない。疲れたら代えてやるから走れ、と」

●DF今野泰幸(F東京)
「勝ちたかったし、内容のいい試合をしたかった。ベストメンバーじゃなかったけど、力のあるところを見せたかったし、残念だった。少しすっきりしないゲームだった」
―原因は?
「何が原因か分からないけど、動きの量が少なかったし、カウンターのとき相手はどんどん出てきた。こっちは中途半端なプレーが多かった。ミスも多かったので。最初にミスが続いて、消極的なパスも増えた。前線にボールがなかなか進まなかった。出たからにはいいプレーをしたかったし、運動量を多くしてやりたかったけど、前に行く回数も少なかったし、満足いくプレーができたとは思わない」

●GK楢崎正剛(名古屋)
「僕らの力が試されるゲームだった。悔しいですね。いいゲームじゃなかった。動きの量も少なかったし、リスタートの速さに付いていけなかったりした。パスもちょっとずつズレて、あまりリズムが良くなかった。相手もMFの選手がFWに入っていたりして、僕らの長所を消そうとしてきたのかなと」
―疲れもあった?
「疲れがあるのはしょうがない。でも、この試合の大事さは分かっていたし、ケガ人もいてフレッシュな選手が出ていたし、その中で結果を出したかった」
―PKの判定は?
「厳しいですね。ジャッジが日本に向かないのはうれしくないけど、しようがないところもある。そういうことも想定しながらやらないと。それがアジアの戦い」

<写真>日本代表整列写真
(取材・文 西山紘平)

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