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オリヴェイラ監督「内田を信じている」

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[7.5 J1第16節 川崎F1-1鹿島 等々力]

 鹿島アントラーズのDF内田篤人が、5日の川崎フロンターレ戦で初の一発退場処分を言い渡された。

 鹿島に悲劇が起こったのは前半32分。川崎Fの攻撃の場面だった。左からクロスが入り、MF谷口博之がヘディングシュート。ボールはGK曽ヶ端準のいないゴール左に飛んだ。カバーに入った内田が身体でかきだしクリア。しかし主審・西村雄一の判定は「手での得点機会阻止(ハンド)」だった。これで内田は初の一発退場。1点ビハインドで迎えた後半は、FWマルキーニョスのカウンター攻撃からFW興梠慎三が決め、同点で試合終了。内田の退場処分をチーム全体でカバーする格好となった。

 オズワルド・オリヴェイラ監督は試合後、このプレーについてコメントした。「内田は若いながらも能力の高い優秀な選手。本人に聞いたら『お腹に当てた』と言っていた。彼とは数年の間、一緒にやってきたがウソはつかない。私は彼を信じている」。VTRで見ると、内田は谷口のシュートを腹部で止め、それを前に出そうとして身体を捻っていた。その際に、左肘の付近がボールに触れているようにも見える。微妙で難しい判定だ。

 しかし結果からすると、鹿島の底力を見せつけられたゲームとなった。10人となった後半も攻守切り替えの早い、最後までどちらの転ぶか分からない展開。しかし、相手のミスを逃さずにワンチャンスを確実にゴールに変えた。「10人対11人で1-1というスコアには満足している。1-1でオメデトウとは言わないかもしれないが、今日は選手たちにオメデトウと言いたい」。連勝記録「9」は止められたが、第3節からの無敗記録は更新中。やはり鹿島は今年も強い。

<写真>前半32分、退場する鹿島DF内田
(取材・文 山口雄人)

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