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[JOMO杯]J選抜が公式練習で本気特訓。”代表より強いオリヴェイラJ”の披露へ意欲満々

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Text alert@韓国・仁川
Jリーグ選抜を率いる鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督が、前日6日に続いて7日も“1時間15分の長時間練習”を行った。

 昼過ぎに韓国・仁川国際空港に到着したJリーグ選抜18人は、午後4時から仁川文鶴W杯スタジアムで練習をスタートさせた。30度近い気温、猛烈な湿気、そして無風。3対1のボール回しをやり始めると、選手の顔にはすぐに大粒の汗が噴出する。

 さすがに疲れを見せる選手もいたが、指揮官の胸には手綱を緩めるつもりなど一切ない。オリヴェイラ監督はキッカーに小笠原満男を指名してCKからのシュート練習を行い、最後にはGKをつけた9対9のミニゲームを10分×2本行った。予定の1時間を15分もオーバーする、オールスターでは異例の本気特訓だった。

 「スコアはお客さんが一番期待するスコアになればいい。練習期間が2日しかないので、選手の個の能力でやる試合になると思う。勝敗に関係なく、つれてきた選手は全員使う」

 淡々と話す指揮官だが、言葉の裏には「昨年のリベンジ」「鹿島勢中心のチーム構成でKリーグ粉砕」という野望が潜んでいる。6月のACLラウンド16でFCソウルに敗れた無念も頭に残っているだろう。

 それだけではない。リーグ2連覇中の鹿島から岡田ジャパンに選ばれているのは内田篤人と興梠慎三だけ。チーム関係者やファンの間では、センターラインを形成する曽ケ端準、岩政大樹、小笠原満男にせめて一度くらいはチャンスを与えてほしいという思いが非常に強い。それは指揮官とて同じだ。

 「1試合だけだが、いいものを見せられるよう、プライドを持って戦おう」。選手にはミーティングでそう伝えた。あとは8日19時キックオフの試合で見せるだけだ。

(取材・文 矢内由美子)

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