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鹿島vs名古屋 試合後の選手コメント

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[9.26 J1第27節 鹿島1-4名古屋 カシマ]

 J1第27節は26日、7試合が行われ、カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと名古屋グランパスが対戦した。名古屋は前半5分、オーストラリア代表FWケネディのゴールで先制すると、同13分にはFWブルザノビッチが追加点。さらに後半にも2点を加点した。鹿島は後半29分にFWマルキーニョスのゴールで1点を返すのがやっと。今季リーグ戦最多の4失点を喫し、泥沼の“3連敗”となった。

以下、試合後の選手コメント

<鹿島>
●DF岩政大樹
―前半終盤に倒れ、前半終了後、ケネディに詰め寄ろうとしたが?
「ぼくがいうと、変なことを書かれるんで、映像で確認してください。暴力行為がありました」
―また早い時間に失点したが?
「失点の多いチームの典型的なやられ方。しっかりと人が付いていけていれば。ああやってフリーで走られれば、やられる。ありえない」

―失点の理由は?
「中2日で試合をした名古屋と、1週間のウチ。どれだけうちが走れていないか、みなさん、分かったのではないか。球際やセカンドボールを拾われている。ルーズボールが上がった瞬間、一歩目が遅い。コンディションなのか、気持ちの面なのか分からないが、あれだけ球際で勝てなかったから、現代サッカーでは勝てない。何度も同じ失敗を繰り返すのは、ぼくらの限界かもしれない」

-4失点は今季最多。
「個人的に残念だったのは、3失点目を喫したとき、試合を放棄したような選手がいたこと。こういうときこそ、チームを鼓舞して走る選手がいないといけない。球際にいかないし、走りもしない、ボールを要求しない。先頭に立って走ってくれる選手がいないと、勝てない。うしろから見てて、残念だった」

●DF大岩剛
「きついね。今季最悪の試合? そうだね。最初の1失点では、まだまだぜんぜんいけると、気持ちも前に向いてたんだけど・・・。そのあとミスも出てしまって。自分たちで招いた結果だと思う。久々の先発? 貢献できなかったのが残念。コンビネーションは悪くなかったんだけどね。失点したらミスを恐れて、(チーム全体で)リスクを犯さないプレーになっていた」

●MF青木剛
「ボクが鹿島に入ってから一番、悪いゲームだった。原因? 原因が分かれば、ああいうことは起きないわけで・・・。この反省を活かしてやるしかない。試合で全力を尽くすしかないと思っている。今は気持ちの整理がつかない」

●MF小笠原満男
「非常に情けない試合をしてしまったのは事実ですけど、みんなで勝っていくしかない。みんなで、戦っていくだけです」

オズワルド・オリヴェイラ監督
「負けだったり引き分けという結果は、当然ながら相手がそのミスを誘う、ミスをさせるための作業を徹底してくるわけです。我々も同様に相手を押し込んでミスを誘うように(しているが)、相手があってのこと。集中力が欠けてしまった部分が多少目立った。あとは連動性というところでは、選手たちが敗戦してしまったことで、どうしてもショックを受けてしまって、自信を高めることができていない。かなりの勝点差があったが、それが急に縮まったということで少なからず圧力があって、それをうまく消化できていない部分はある。あとは、彼らの自信を回復させる作業に着手しなければいけないと思うし、それをしっかり受け止めてやっていきたい」

<名古屋>
ストイコビッチ監督
「今日のゲームは誇りに思うし、満足している。美しいサッカーができたと思うし、技術的なところでも我々が持っているものをパーフェクトに出すことができた。カシマスタジアムで4点をあげることは簡単なことではない。それを私たちはできたということで、とても良い試合だったと思っている」

―4選手を入れ代えたが?
「短い期間で試合が続く中で、いい結果を出すには、1年間プレーし続けるのは無理。いい結果を出すためにはチームのバランスをしっかりとらないといけない。1年間(同じ選手)全員で戦うのは難しい」

―三都主をボランチで使ったが?
「できる選手ですから、アレックスは。フットボールインテリジェンスというか、サッカーに対して頭のいい選手。落ち着いてできるし、プレッシャーの中でも負けないし、落ち着いてボールをさばける。ボランチとして起用したことは良い選択だったと思います。やはり、良いコーチだからじゃないですか(笑)」

―鹿島撃破でACLへ弾みがついた?
「アントラーズはベストなチームで、去年の優勝チーム。我々の方が今日は良いサッカーをやっていたということだと思う。リーグ戦がこれからも続いていくが、ほんとうにおもしろくなったのではないか。名古屋に帰って、ACLの川崎F戦に備えたい」

三都主アレサンドロ
「ボランチ(先発)はみんなびっくりしていると思う。ボールを落ち着かせて、自分のリズムで試合に入ろうと思っていた。それはよかったと思う。今は、ポジションは関係なく、試合に出られていることが楽しい」

―守備もできていた。
「それはみなさんが見てどう思うか。よかったのか、悪かったのか(笑)。左のボランチだったけど、最初は鹿島がどうくるのか、ガツガツくるのか、何を狙っているのかをみながら、考えていた。まあ、うまくゲームに入れたと思う。ボールをキープして、リズムを作ろうと思った。集中してやれたと思う」

●DF吉田麻也
「鹿島の攻撃は、DFラインとボランチでしっかりとブロックを作って守った。相手のミスから得点できて、勢いに乗れた。鹿島のホームで4点取れるのは他のチームでもできないことだから、うれしい。(ACLへ)これで手ごたえが感じられた。これ以上、川崎Fには負けるわけにはいかない」

―競り合いにほとんど勝っていた。
「高い選手がいなかったので。田代選手が出てきたら、大変だったと思うけど。高い選手が出てきていないので、勝って当然」

杉本恵太
「最初はプレスがすごかった。でも自分らのサッカーができて得点できた。サイドから仕掛けて積極的に行くということだった。監督からは逆サイドから来るところに飛び込めという指示だった。得点もその通りだった。カシマスタジアムは自分にとってはホームみたいなものなので、決められてよかった」

(取材・文 近藤安弘)

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