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今度こそ・・・代表デビューへ岩政「力を抜いて…」

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 今度こそ――。日本代表DF岩政大樹(鹿島)が“3度目の正直”でA代表デビューを果たす。岡田武史監督の初陣となった1月26日のチリ戦から代表に招集されていたが、出番はなく、2月の東アジア選手権前に負傷離脱。約1年半ぶりの招集となった9月のオランダ遠征でもデビューが濃厚と見られながら、結局はベンチを温めるだけだった。

 「今回こそは」の思いは強い。10日のスコットランド戦は8日の香港戦にフル出場した選手の起用を見送る方針で、DF中澤佑二(横浜FM)、DF田中マルクス闘莉王(浦和)は欠場する見通しだ。センターバックでプレーする可能性があるのは岩政のほか、DF岩下敬輔(清水)、DF阿部勇樹(浦和)の3人。先発はそのうちの2人になりそうだが、交代枠が6枚あることから、たとえ先発でなくても、途中出場でピッチに立てる可能性は高い。

 「自分のやることを整理して試合に入るだけ。何かやろうとすると、無駄な力が入る。できるだけ力を抜いてやりたい」。岩政は淡々と語った。

 デビューが遅れたことも前向きに捉えた。「時間が解決してくれることもある。自分は人見知りせずにズケズケと入っていけるタイプじゃないし、時間は必要だった。(9月のオランダ遠征から)時間がたって、また少し緊張したけど、力を抜いてやれれば。自分としてはどれだけ無駄な力を抜いてプレーできるか。それを考えている」。

 中澤、闘莉王のバックアップ、さらには2人を脅かす第3のセンターバックの台頭が待たれて久しい。遅咲きの男が、そこに割って入れるか。2年分の思いを、スコットランド戦にぶつけるつもりだ。

<写真>DF岩政大樹は「今度こそ」A代表デビューなるか

(取材・文 西山紘平)

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