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岡田ジャパンは09年最終戦を4-0快勝締め

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[11.18 アジア杯予選 香港0-4日本 香港]

 日本代表は18日、アジア杯予選で香港代表とアウェーで対戦した。前半32分にMF長谷部誠のA代表初ゴールで先制すると、後半29分にFW佐藤寿人が追加点。同39分にはMF中村俊輔が直接FK、同ロスタイムにもFW岡崎慎司がPKで加点し、4-0で快勝した。これでアジア杯予選の成績は3勝1敗となった。

 日本は4-4-2のシステムを採用。GK川島永嗣、4バックは右から内田篤人、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、駒野友一と並んだ。中盤は遠藤保仁と長谷部誠がダブルボランチを組み、右に中村俊輔、左に松井大輔が入り、大久保嘉人と岡崎慎司が2トップを組んだ。

 10月8日のホーム戦では岡崎のハットトリックなどで6-0と大勝した相手。しかし、主力選手がケガから復帰するなど6選手が入れ替わった香港はホームの後押しも受け、積極的なプレーを見せた。

 出足の早いプレスで高い位置からプレッシャーをかけ、日本のパス回しを封じる。攻撃でも前に前に圧力をかけて日本ゴールに迫り、立ち上がりから何度もセットプレーのチャンスをつくった。

 日本は前半8分に内田の右クロスのこぼれ球を中村が左足で狙ったが、枠を捉えられない。序盤のチャンスはこれぐらいで、香港に押し込まれるまさかの展開となった。

 前半18分には縦のロングパス1本でチャンスをつくる。松井の浮き球パスに抜け出した大久保のシュートをGKがこぼすと、こぼれ球を岡崎が大久保につないだが、大久保のシュートはゴールライン上でDFにクリアされた。

 香港の守備陣をようやく慌てさせた日本。ここから徐々にリズムをつかむ。中盤でパスが回るようになり、香港のプレスをいなすと、香港のDFラインは徐々に下がり始め、余裕を持って攻撃を組み立てられるようになった。

 そして前半32分、細かくボールを回し、最後は内田の縦パスを受けた長谷部がマークが薄いのを見逃さず、狙い澄ましたミドルシュート。弾丸シュートがゴール左に突き刺さり、ようやく先制点を奪った。

 その後は完全に日本の時間帯となった。前半40分には右サイドから決定機をつくるが、右クロスを受けた岡崎のシュートはGKの好セーブに阻まれた。

 さらに前半41分、後方からのロングフィードに岡崎がDFと競り合いながらPA内に突進。いったんは交錯して倒れたが、すぐに起き上がり、サポートに入った松井に落とすと、松井が左足でシュート。しかし、これもゴールライン上でDFにクリアされた。

 前半44分には内田の右クロスにオーバーラップしていた闘莉王がヘディングで合わせたが、またもゴールライン上でDFがクリア。完全に右サイドを制圧し、次々と決定機をつくりながら、最後は香港の気迫のディフェンスに阻まれ、前半は1-0で折り返した。

 後半立ち上がりは再び香港が息を吹き返し、激しいプレスをかけてきた。日本は後半14分に大久保、同16分に中村とシュートを放ったが、ともに枠を捉え切れない。攻撃も単発で、攻めあぐねる時間が続いた。

 後半27分、長谷部のスルーパスに松井が抜け出すと、シュートはゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定。同29分にもカウンターから中村がドリブルで持ち上がり、駆け上がってきた内田が横パスを受け、右足で狙ったが、惜しくもゴールポストに弾かれた。

 一気に攻勢を強めた日本は、その流れから待望の追加点を決める。こぼれ球を拾った中村がつなぐと、遠藤の左クロスに合わせたのは途中出場のFW佐藤寿人(後半15分から大久保に変わって出場)。フリーの体勢からヘディングで押し込み、2-0とリードを広げた。

 さらに後半39分には右サイドの角度のない位置から中村がFKを直接叩き込み、3-0。同45分には岡崎がPA内で倒され、PKを獲得すると、岡崎がこれを自ら成功させ、09年国際Aマッチ15得点目を決めた。

 香港の粘り強い守備に苦戦を強いられたが、終わってみれば4-0。格下相手とはいえ、09年最後の国際試合を快勝で締めくくった。

<写真>先制ゴールを決めたMF長谷部誠(左から2人目)を祝福するMF遠藤保仁(同3人目)

(文 西山紘平)

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