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MVP獲得の小笠原、ベスト11には「もっと鹿島から選ばれていい」

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 鹿島アントラーズのMF小笠原満男が初のMVPの栄冠に輝いた。「1年間通してのパフォーマンスをいろんな人が評価してくれての受賞ということで光栄に思います。1試合のものではないし、1年間の評価。価値ある賞だと思う」と喜んだ。

 史上初の3連覇は、小笠原とともに成し遂げられたと言ってもいい。07年夏、メッシーナ(イタリア)から復帰すると、首位を独走していた浦和を最終節で逆転する劇的優勝。2連覇を果たした昨季は9月に左ひざの重傷を負い、終盤戦を棒に振ったが、陰からチームを支え続けた。

 最優秀選手受賞は意外にも初めて。「人生で初めてリハビリから始まったシーズンで、特別なシーズンだった。その中でケガから復帰してこういう賞を取れたのは価値があるし、そういう選手の励みにもなると思う」と感慨深げだった。

 優勝、MVP、ベストイレブンの3冠。しかし、ベストイレブンの表彰では「光栄ですけど、チームメイトが少ないのが残念」と不満を隠さなかった。史上初となる11人すべてが日本人というベストイレブンだったが、鹿島からの選出は小笠原、DF内田篤人、DF岩政大樹の3人のみ。

 主将としてチームを引っ張ってきた小笠原にとっては、3連覇を成し遂げた仲間の大半が表彰されなかったことが納得いかなかった。「もっと選ばれてもいいかなと個人的には思っている。みんな優れた選手なので、残念な気持ちの方が大きい」。自身の喜び以上に悔しがった。

 「来年は全員で立てるように頑張ります」。堂々の4連覇宣言だ。「3連覇したけど、4連覇、5連覇と続けていけるように頑張っていきたい。全部のタイトルを取るつもりでやるけど、特にACLはまだ取ったことのないタイトル。何としても取りたい」と強い決意を口にした。

 06年のドイツW杯後、日本代表には呼ばれていない。現時点では岡田武史監督に招集の考えはないようだが、本人はW杯を諦めていない。「誰もが納得するMVP」(内田)を獲得したことで、岡田ジャパンにおける小笠原待望論もさらに高まりそうだ。

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<写真>初のMVPを受賞した鹿島のMF小笠原満男

(取材・文 西山紘平)

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