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U-20代表、延長戦の末に韓国下す!

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 U-20日本代表は10日、第5回東アジア競技大会(香港)の準決勝・韓国戦を戦い、延長戦の末に2-1で勝利した。
 日本は4-2-3-1で、ボランチに青木と山村、中盤右に山本、中央に永井、左に河野、そしてワントップはこの日も大迫が入った。スタメンは以下の通り。

GK
松本拓也(順天堂大)
DF(右から)
當間建文(鹿島)
村松大輔(湘南)
鈴木大輔(新潟)
比嘉祐介(流通経済大)
MF
青木拓矢(大宮)
山村和也(流通経済大)
山本康裕(磐田)
→79分 登里享平(川崎F)
永井謙佑(福岡大)
河野広貴(東京V)
FW
大迫勇也(鹿島)
→71分 大塚翔平(G大阪)

 試合は前半9分、山村から左サイドの河野へロングフィード。河野が中に入りながらグラウンダ―のボールを中央やや右の山本に通す。山本がこのボールを躊躇なく強振。見事なゴールで早々に日本が先制する。

 しかし、早い時間帯でのゴールが影響したか、この後、日本は試合後の会見で西村昭宏監督が「1点目は我々のいい形でボールが大きく動き、選手が絡み、得点できた。しかしその後それができなかった」と話したように、出足がゆるんでいく。

 そして20分、自陣右サイド30mの位置から韓国キャプテンのキム・ヒョジュンが放ったFKはGK松本さわれず、ネットを揺らす。1-1の同点に。

 その後は持ち直し、日本がやや攻勢となり、カウンターで攻める韓国という消耗戦。しかし日本の良さは出ず、パスミスやシュートミスの繰り返し。ワントップに入った大迫は前を向けず、シュートを打つ機会もないままに前半終了。

 後半も互いに動きなく、71分には大迫に代えて大塚、79分には山本に代えて登里を投入するが、攻撃を活性化できないままに0-0で後半終了。試合は延長戦へと持ち込まれる。

 延長前半、明らかに運動量の落ちた韓国に対し、まだ余力をみせる日本がさらにボールを支配していくが、得点が遠い。しかし延長後半も終了間際、ついに縦に出たボールを永井が追い、ゴール前10mの角度のないところから対角線にシュート。ボールはゴール逆のサイドネットに吸い込まれ、2-1。韓国キックオフで再開し、15秒が過ぎたところで試合終了の笛。日本が2-1で韓国を下し、決勝戦へと駒を進めた。日本は12日、北朝鮮を破った香港と決勝戦を行う。
 なお、香港はアジア杯予選で日本代表(サムライブルー)と対戦した際のエースFW陳肇麒やDF李志豪らが参加している。

 以下は試合後の選手コメント。

●青木拓矢
―今日はいいシュートが3本防がれましたが、いい感じで前に出てこれていた。体調もよさそうです。
「はい。シーズン最後になって身体もフィットしていい感じです。シュートもミートしていたのですが、GKにうまく止められてしまいました」
―これからがシーズンだったら試合に出られたかもしれない?
「そうですね。ちょっと残念ですね。決勝頑張ります」

●山本康裕
―いいゴールでした。嬉しそうだった。
「初戦で退場になって、それでも使っていただいたことに感謝しています。ゴールはいい展開で、あの位置で、あのボールが来たら最高でしょう。(青木と山村の)ボランチ2人がいて、僕は4-2-3-1の右サイドMFだったんですが、(アシストをした)河野のボールが抜群でした。“見えて”ましたから」
―山村、青木のボランチとやるのはどう?
「まず、(ボランチより前の)あの位置でプレーできるのはいいですね。バイタルエリアが近いのでゴールの予感があります。欲を言えば2人(青木と山村)がもっと近くに来ること。僕が下がるんじゃなくて2人が高い位置でプレーできればずっと良くなると思います。あと、もっとボールを当ててほしい。フリーじゃないとボールが来ない。その辺ですね」
―このチームも(08年にU-19代表率いた)牧内辰也監督の頃からメンバーも変わってきました。
「学生もいて、新しいメンバーもいて、ロンドン五輪を目指すためにも、このチームを引っ張って行かないといけないですね。今回は(GKの)権田(修一)もいませんから、僕がリードしなきゃなって感じています」

<写真>みずからの決勝弾で延長勝利にFW永井がカメラマンにこの笑顔

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