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U-20代表、PK戦で敗れ準優勝

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 U-20日本代表は12日、第5回東アジア競技大会(香港)の決勝・香港戦を戦い、1-1から延長戦でも決着つかず、PK2-4で敗れた。日本は銀メダル。

 この日の日本は4-4-2でスタートした。スタメンは以下の通り。

GK
松本拓也(順天堂大)
DF(右から)
鎌田翔雅(湘南)
鈴木大輔(新潟)
村松大輔(湘南)
比嘉祐介(流通経済大)
MF
山村和也(流通経済大)
山本康裕(磐田)
→111分 柿谷曜一朗(徳島)
青木拓矢(大宮)
河野広貴(東京V)
→102分 遠藤敬佑(水戸)
FW
大迫勇也(鹿島)
→77分 大塚翔平(G大阪)
永井謙佑(福岡大)

 試合は前半22分、日本が先制する。河野から左に流れた永井へと渡ったボールがCKへ。山本のふわりとしたCKからファーの大迫が折り返し、中央の村松がダイレクトボレーを決めて1-0。
 スタンドに3万人強の香港サポーターが詰めかけるアウェーのなか、31分、32分とピンチを招くが、前半はゴールを割らせることなく、1-0のまま終了。

 しかし後半始まってすぐの47分に同点弾を喫してしまう。香港左サイドから大きな展開で右深い位置へ。中央への折り返しを、11月に行われたアジア杯予選の日本代表戦にも出場した香港A代表のエースでこの日途中出場のFW陳肇麒がフリーでヘディングシュート。これが決まってしまい、1-1の同点に。

 その後は落ち着きを取り戻し、日本がボールを支配する時間がやや長くなるが、決定機を作るには至らない。77分にはこの日もシュートを打てなかった大迫に代えて大塚を投入するが、結局このままゴールは奪えず、1-1で延長戦へ。

 延長前半12分には河野に代えて遠藤を、延長後半6分には山本に代えて柿谷を投入。しかし変わって入った大塚、遠藤、そして柿谷も効果的な動きはできない。それでも大塚は2本のシュートを打っていったがゴールを奪うにはいたらず、1-1で延長戦も終了し、PK戦へと突入した。
 日本はGK松本が香港一人目のキックを止め、永井が決めるスタートを切ったが、その後、2人目の大塚が止められ、3人目の鈴木は左ポストに当ててしまい、香港は残る4人が成功。1-1からのPK2-4で日本は敗れ、準優勝で大会を終えた。

原博実団長コメント
「勝てる試合であったことは確かで、試合経験の少なさを露呈したと思う。先発に4人の学生がいたが(松本、山村、比嘉、永井)、彼らのほうが(Jリーガーよりも)動きがいい。勝負勘もある。
サイドバックとFWの勝負勘は実践でないと鍛えられない。そこは問題だと痛感している。
村松のようにJ2で50試合も出れれば抜群だが、そういう例のほうが少ない。彼の身体を見れば試合に出ることの重要性がわかると思う。結局はそこでしょう。
今日の試合は、システムがどうのこうのということはない。サイドにボールが収まっても、それを追い越して縦に出て行く選手が極端にいない。勝負をしない。遠慮がある。これでは点が取れない」

●大迫勇也コメント
「3試合出場で、90分と100分が2本。正直へばりました。ここ数ヵ月(所属の鹿島では試合に)出られないことが多く、体力的にきつかったです。でもここで3試合出られてよかったです。得点は1点のみですが、チームはどんどんよくなっていると感じています」

<写真>試合後のセレモニーで大会キャラクターのぬいぐるみを手に、準優勝を祝うU-20代表チーム

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