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18年半ぶりの大学生A代表が誕生!

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 21日、アジア杯予選イエメン戦(10年1月6日)に出場する日本代表19人が発表され、流通経済大MF山村和也(2年=国見高)と福岡大FW永井謙佑(3年=九州国際大付高、アビスパ福岡特別指定選手)の2選手が日本代表初選出。91年7月27日の韓国戦に招集されたMF礒貝洋光(東海大)、MF原田武男(早稲田大)、森山泰行(順天堂大)以来、18年半ぶりに大学生のA代表が誕生した。

 山村は全国高校サッカー選手権優勝6回の名門・国見高(長崎)出身。長年日本代表のDFリーダーを担った“井原正巳2世”と称されるクレバーなディフェンスが持ち味だが、抜群の攻撃センスも備える注目株だ。流通経済大ではCBを努めているが、代表では自らの希望でもあるボランチとしてプレー。今年1月にU-20日本代表として出場したカタール国際大会でMVPを獲得するなど、国外からも高評価を得ていた。

 一方の永井は50mを5秒台で走る“スピードスター”。昨年のAFC U-19選手権得点王、そして今夏のユニバーシアードでは“スーパーサブ”起用ながらも再び得点王に輝くなどこちらも国際大会の実績は豊富。加えて8月の総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでも全4試合で計5ゴールをたたき出し、チームを初の大学日本一へと導いていた。驚異的なスピードは現在の日本代表にない武器。昨日20日の全日本大学選手権初戦終了後に「スピードを磨いて1チャンスで抜け出して決める。A代表で出てみたい」と話していたとおりの代表選出となった。

 ともに大学生ながらロンドン五輪世代のU-20日本代表で主力を担う2人。現在参戦中の全日本大学選手権でチームが勝ち上がった場合は、1月6日に行われる決勝に出場できないが、ともに代表での活動が優先されることが有力。大学生2人がイエメン戦で印象強い活躍をし、W杯の候補メンバーに生き残れるか注目だ。

(文 吉田太郎)

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