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川崎Fが新体制発表会見。何と平原綾香も登場!!!

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 川崎フロンターレは10日、川崎市の洗足学園音楽大学・溝の口キャンパス内「前田ホール」で2010年の新体制発表会見を行った。

 高畠勉新監督をはじめ、MF小宮山尊信(前横浜FM)、MF楠神順平(同志社大)、FW小林悠(拓殖大)、FW高須英暢(大阪桐蔭高)の新加入4選手が出席。一般のサポーターの大声援を受けながら、川崎F加入への強い決意を語った。

 また、期限付き移籍から復帰したDF佐原秀樹(前FC東京)も一部イベントに参加し、川崎Fのタイトル奪取に貢献することを誓ったほか、洗足学園音楽大学の卒業生で、歌手の平原綾香が登場。3曲の歌を披露し、会場を盛り上げた。

 川崎Fの目標は当然、クラブ初のタイトル。昨季はリーグ戦、ナビスコ杯ともに2位に終わっており、悲願達成への思いは強い。

 そんなクラブの今季のスローガンは『+α(Plus ALFA)』。昨年は「ONE STEP」だったが、ここまで積み上げてきたものに、さらにプラス・アルファを加えて、悲願の優勝へ邁進するという意味が込められている。武田信平社長は「今年こそ、優勝します。サポーターのみなさんは、耳にタコができているかもしれませんが、耳にできたタコは、今年中に取れますのでお待ちください」と冗談を交えながら、クラブのトップとしての決意を語った。

 今年から、近年の躍進をもたらした関塚監督が退任。ファンやサポーターは2010年はどんなサッカーになるのか気になるところだが、関塚前監督が体調不良で辞任した一昨年に続き、2度目の監督就任となる高畠新監督は「自分の思いとしては、関塚監督のもとでフロンターレを優勝させたかったが、自分が優勝させてやろうという思いで監督を引き受けた。選手たちは技術や体力は十分、優勝する力を持っている。あと一つ、私だが足りないと感じているのは、精神面。精神面を強化したい。そして、攻撃サッカーを展開していきたい。昨シーズンの反省を活かして、さらにレベルアップしたい」と、これまでの攻撃サッカーを踏襲しながら、さらにメンタル面の強化を図り、“勝負強い”チームを作ることを宣言した。

 たしかに、昨年はリーグ戦もナビスコ杯も、あと一歩のところで逃し、精神面の弱さが指摘された。昨季はヘッドコーチだった新指揮官は、メンタル面の重要性を痛感。今季はそこに重点を置いて鍛え、常勝軍団を作り上げる。

 「メンタルは自分の心の問題。普段の生活の中でも取り入れて、やってほしい。誰もが行動に表して、やってもらいたい」と高畠監督。今年も再びACLもあるため、ハードな1年となるが、もう、“シルバーコレクター”は卒業する。『高畠フロンターレ』は強い精神力、勝負強さを身につけて、必ずや悲願の初タイトルをつかみ取る。

以下は新加入選手のコメント
※()内は背番号

●FW高須英暢(26)
 「川崎フロンターレにはジュニーニョさんや、鄭大世さんみたいな素晴らしい選手、化け物のような選手がいますが、負けないように頑張りたい。これからがサッカー人生の本当のスタート。まずはデビュー戦ゴールを飾りたい。できたら、開幕戦に出て、ゴールを決めたいです」

●FW小林悠(24)
 「今、自分は右膝前十字靱帯断裂の怪我をしていて、復帰は5月や6月になってしまうんですけど、そんな自分を取ってくれたフロンターレの方々に感謝をしています。必ずプレーでチームに貢献したい。いつか、フロンターレの顔になれるような選手になりたい」

●MF楠神順平(16)
 「去年は特別指定選手で、大学もあってそんなに貢献できなかったけど、今年は、ずっとこっちにいるんで(笑)、一生懸命練習して、若手らしく、チームに貢献したい。自分はドリブルやラストパスがセールスポイント。チームに変化をつけたいです」

●DF小宮山尊信(8)
 「強い気持ちと、決意と覚悟を持って、この川崎フロンターレに移籍してきました。いまはわくわくしています。川崎フロンターレのサポーターは日本一と聞いています。そのサポーターとぜひ、日本一になりたい。同じ神奈川での移籍。マリノスもビッグクラブで、いろいろ考えることはあったが、新しいチャレンジをしようと思った。必ずタイトルを取りたい」

●DF佐原秀樹(3)
 「昨年はナビスコ杯、勝ってしまってすいませんでした(笑)。フロンターレがタイトルを望む気持ちは、世界のどのチームよりも強いと思う。チームに貢献したいと思います」

〈写真〉左から小林、小宮山、高畠監督、楠神、高須

(取材・文 近藤安弘)

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