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岡田ジャパン、指宿初ミーティングで強調したのはアーリークロス

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Text alert@鹿児島県指宿

日本代表合宿2日目の朝、岡田ジャパンが今合宿にて初のミーティングを行った。岡田監督が用意したのは、昨年10月の国内3連戦の際に選手たちに見せた、欧州リーグトップ選手のクロスを編集した特別映像。平山相太小笠原満男といった新顔に「GKとDFの間に鋭いクロスを入れること」を徹底し、早速、午前中の練習でクロスからのシュート練習を行った。

GKとDFがいずれも触れないような位置に、タイミングも計算しながら速いクロスを入れよという攻撃は、昨年10月以降、日本が繰り返し取り組んできたことだ。「速いだけじゃなく、相手が一番イヤな場所に蹴ること」(内田篤人)、そして、そのクロスにできるだけ多くの選手が飛び込んでいき、迫力のある攻撃をすることが、岡田ジャパンの南アフリカでの戦術。そのことが浮き彫りになった格好だ。

また、午後の練習ではハーフコートで11対11のミニゲームを10分×3本行ったが、グラウンドでは「サポートにもっと顔を出せ」「サイドのボールへのプレッシャーをもっとかけろ」「ラスト一本のパス、チャンスを逃しているぞ」など、岡田監督が大声で指令を出すことが多く、いつもの代表合宿に比べてピリリとした緊張感が高い様子だ。加えて、指揮官のみならず選手もおおむね声が出ており、雰囲気の明るさも伝わってくる。

「今回はW杯に向けたベースアップと東アジア選手権優勝が目的。みんな、顔が積極的で明るく、ものすごく前向きに取り組んでくれている」と話す岡田監督。コンセプトの浸透とブラッシュアップは順調に進んでいる。
(取材・文・矢内由美子)

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