日本代表は1日、大分・九州石油ドームで公式練習を行い、2日のキリンチャレンジ杯・ベネズエラ戦に向けて最終調整した。右内転筋痛のFW玉田圭司(名古屋)はこの日も別メニュー調整で、欠場が決まった。
以下、練習後の選手コメント

●FW岡崎慎司(清水)
―去年と今年の違いは?
「去年は自分をアピールすることだけを考えていたけど、今年は自分が出るつもりで、出たら何ができるかを考えて取り組んでいる。去年とは全然違う」
―小笠原が入った?
「近い位置で、いい距離感でいてくれるし、自分を見ないようで、見てくれている。常に自分を狙ってくれていると思うし、それを意識して動き出したい。(中村)憲剛さんもいいボールを出してくれるし、裏を狙っていきたい」

●FW大久保嘉人(神戸)
「今年初めての試合だし、ここから始まるというか、大事な試合。いい試合にしたい」
―いつもの初戦とは違う?
「いつもがどんなのか忘れた。でもW杯が近いし、仕上げていかないといけないので、それは違うと思う」
―玉田が欠場するが?
「俺も出れないかもしれないよ(笑)」

●FW平山相太(F東京)
「しっかりチームのコンセプトをやっていきたい」
―自信は?
「そんなにないです。自信というか、全力でやっていくことを考えている」
―生き残りは大変?
「そうですね」
―コンセプトは理解できてきた?
「けっこう理解できた」
―明日は特別な試合?
「どの試合も全力でやる気持ちは変わらない。特別な試合はない。出たときには全力でやりたい」

●MF小笠原満男(鹿島)
―久々の青いユニフォームにドキドキする?
「高校生じゃないんだから。もう30歳。ときめきはないと思う」
―チームを引っ張っていくという意識は?
「引っ張るというイメージはない。30歳の新人なので。学ぶことは多いし、教わることも多い。ここではここのやり方がある。それを早く覚えないといけなかったけど、その時期は終わった。もう分かったので、次は試合でどれだけできるか。やれることはやったので、試合が楽しみ」
―今回は国内組だけで、W杯に向けた競争もあるが?
「あまり考えてない。だれがいるとか、いないとかも関係ない。明日はこのメンバーでやらないといけないし、どれだけ自分がチームのためにやれるか。自分を出すより、チームがやろうとしていることがどれだけできるかだと思う。いろんな監督と、いろんなチームでやってきて、それぞれにやり方があるし、それに従うべき。自分はあとから入ったので、そうするのは当然」
―年齢を重ねてそういう考えになった?
「年齢というより、あとから入って“俺に合わせろ”とは言えないでしょ。それは違う」
―周りの期待も高いが?
「鈍感なので良く分からない」
―W杯への第一歩?
「そんな感じでもない。自分はいつまで試合に出られるか分からない。次はいないかもしれないし。第一歩というより、100%でいかないといけない。でも力んでもダメ。そういう持って行き方は分かっているつもり。優勝がかかった試合とかもやっているし、大丈夫だと思う」

●MF遠藤保仁(G大阪)
「自分たちが全力でやることで、いい面も悪い面も出てくる。それを修正してということの繰り返し。相手によって多少変わることはあっても、最初から自分たちで主導権を握っていくスタイルは変わらない」
―ベネズエラ戦で確認したいことは?
「プレスにいったときのDFラインと僕らの距離感は常に意識している。全部が全部プレスにいくと、DFラインとボランチの間のスペースを使われるというのは練習試合でも紅白戦でもあった。サイドバックも上手く使いながらやりたい。あとは今までやってきたことの確認。毎年、最初の試合はきつい。90分持つように修正するよりは最初から全力で行って、バテたらバテたで交代もあるし。最初からやって行けるところまで行って、それで90分できればいい」

●DF中澤佑二(横浜FM)
―食事会をやってチームの雰囲気は?
「一体感という意味ではよかったと思うけど、焼き肉を食べたぐらいで結束するなら苦労はしない。大事なのはそれを試合に持ち込むこと。飯食って楽しかったね、で終わってはダメ。明日、その成果が少しでも出ればいいと思う」
―W杯イヤーの初戦だが?
「シーズンが空けたばかりでコンディションが良くないとか、久しぶりに集まったとか、言い訳を挙げれば切りがないけど、目標を理解していれば、そんなことは言えないはず。明日もモチベーション高くやらないといけないし、それができなかったら、ベスト4には行けない」

●DF徳永悠平(F東京)
―練習からよく中澤と話していたが?
「いつも隣なので。話もするし、指示も受ける。お互いやりやすいようにやっている。今まで一緒にやっていなかったので、話し合うしかないし、特に意識してやっているわけではない。まずはしっかり守備をしたい。初めてやる選手もいるけど、お互いの良さを出していければ」

(取材・文　西山紘平)