beacon

歴史的敗戦の韓国は“テスト”を強調。前鹿島DFは「内田との対戦が楽しみ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[2.10 東アジア選手権 中国3-0韓国 味スタ]
 中国に初めて敗れた韓国イレブンは、茫然自失の表情だった。取材エリアでは多くの選手が下を向き、がっくりと肩を落としていた。一度も負けたことがない相手への完敗・・・。動揺した表情は隠せなかった。
 ホ・ジョンム監督は「きょうはこれまで使っていなかった、呼吸が合っていなかった選手を試した。コンビネーションで問題があった」と、最近は代表での起用が少なかった3人、イ・グノ(磐田)、DFカク・テヒ(京都)、キム・ドゥヒョンをテスト先発させたため、攻守でバランスが崩れたことが敗因だと分析した。
 ただこの3選手に責任をかぶせたわけではなく、南アフリカW杯へ向けたテスト、戦術浸透への調整だったと強調。「いつかは中国に負ける日が来ると思っていた。W杯に向けていい教訓になった」と意に介さない素振りを見せていた。
 パク・チュホ(磐田)は「早い時間に失点したこと、カウンターで失点したことが痛かった。気持ちの面で集中しきれていなかった」と説明した。14日の日本戦に向けては、対面で対決する可能性が高く昨年まで鹿島でチームメートだった内田篤人小笠原満男について「対戦するのが楽しみです。どういうプレーをするかも知っていますし」とニヤリと笑った。
 32年目で初の敗戦は屈辱だが、韓国側はこれでこの大会を終えるつもりはない。中国戦での“汚名”は日本戦で晴らすつもりでいる。どんな状態であれ、日韓戦は毎度のように、激しく厳しい名勝負になりそうだ。
<写真>韓国代表DFパク・チュホ
(取材・文 近藤安弘)

▼関連リンク
東アジア選手権特設ページ

TOP