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[ACL]川崎F、ノーゴールで黒星発進

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[2.23 ACLL第1節 城南一和天馬 2-0 川崎F 韓国・城南]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2010が開幕。グループリーグ第1戦を行った。昨年8強の川崎フロンターレはアウェーで昨年の韓国Kリーグチャンピオンシップ2位の城南一和天馬と対戦。元甲府のFWラドンチッチにゴールを許すなど0-2で敗れた。川崎Fは3月9日の第2戦(等々力)で北京国安(中国)と戦う。

 2年連続3回目のACL挑戦となる川崎F。過去2回同様にグループリーグ初戦を勝利で飾りたかったが、痛い黒星発進となった。この試合、川崎FはFWジュニーニョが負傷欠場。北朝鮮代表FW鄭大世を頂点に左FWレナチーニョ、右FW黒津勝の3トップで初戦に臨んだ。中盤は新加入の日本代表MF稲本潤一をアンカーに、右が日本代表MF中村憲剛、左がMF谷口博之の構成で4バックは右から森勇介、寺田周平、伊藤宏樹、小宮山尊信。そしてGKは川島永嗣という4-3-3システムで試合をスタートした。

 川崎Fは中村からの縦パスにレナチーニョや黒津が反応。両チームともにチャンスの少ない拮抗した展開の中、時間が進むにつれてボールを持つ時間を増やしていったが、ガードの堅い相手から決定的なチャンスをつくることができない。31分に谷口が放った強烈な右足ミドルもGKの正面を突いた。

 35分、攻めあぐねる川崎Fに対し、ホームの城南攻撃陣が突如牙を剥いた。川崎Fは自陣右タッチライン際からのクリアを引っかけられると、ボールを受けたラドンチッチに中央突破を許す。そしてPAへ送られたスルーパスをFWモリーナに左足ダイレクトで決められてしまった。

 先制して勢いづく城南がMFファブリシオやラドンチッチのシュートで川崎Fゴールを襲ったのに対し、川崎Fもレナチーニョが思い切ったドリブルから仕掛けるが、攻撃が単発でゴールが遠い。それでも川崎Fは、後半7分に鄭が強烈な左足シュート。13分には右CKのこぼれ球を拾った森の右足シュートがゴールを捉えるが、韓国代表GKチョン・ソンリョンに防がれてしまう。

 川崎FはPA内の守りが崩れない相手をサイドから揺さぶる。ただ、ワンツーから森が右サイドをえぐる場面などあったが、中央ではじき返されて追いつくことができない。選手交代のない川崎Fに対し、交代策でも先手を打ち2人を入れ替えた城南は33分、左サイドで相手DFの裏を取るとモリーナのグラウンダークロスを受けたラドンチッチがDFを背負いながらも左足でゴールを破り2-0。川崎Fはこの直後にMF登里享平とMF田坂祐介を同時投入し、さらに43分にはFW矢島卓郎をピッチへと送り出したが、登里のヘディングシュートがGKの正面を突くなど最後までゴールを揺らすことなく、0-2で敗れた。

<写真>川崎Fデビュー戦だった稲本(左)。白星は次戦以降へ持ち越しに
(文 吉田太郎)

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