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鹿島vs.G大阪 試合後の選手コメント

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[2.27 富士ゼロックススーパー杯 鹿島1-1(PK5-3)G大阪 国立]

 富士ゼロックススーパー杯が27日、国立競技場で行われ、Jリーグ王者鹿島アントラーズと天皇杯優勝のガンバ大阪が激突した。鹿島は前半20分にFWマルキーニョスのPKで先制したが、G大阪も前半ロスタイムにDF加地亮のミドルシュートで同点に。1-1のままPK戦へもつれ込んだ試合は5-3で鹿島が制し、2年連続5度目の優勝を飾った。

以下、試合後の選手コメント
<鹿島>
●FWマルキーニョス
「両チームに何度かチャンスがあって、最後はPK戦だったけど、そういう決定方法もある。いい準備ができていたし、ACLもいい状態でできた。開幕に向けてもいい準備をしたい」
―開幕戦の相手は浦和だが?
「厳しい試合になるのは分かっている。しっかりした準備ができれば。個人的にはまだコンディションは100%じゃない。いい準備をして、いい試合ができれば。ホームなので、しっかり勝ちたい」

●MF小笠原満男
「勝ちは勝ちだけど、正直、90分で決めたかったのが本音。ただ、PKでも勝つのと負けるのとでは気持ちが違う。PKも勝負のうちだし、“勝ちに行くぞ”と話していた。いいスタートは切れたと思う」
―鹿島では今季初戦だったが?
「大きく選手も変わってないけど、昨日の(キックオフカンファレンスの)疲労が来てた(笑)。あれはできるだけ短くしてほしいです」
―決め切れなかった?
「チャンスをいっぱいつくっても、入りませんでしたじゃ意味がない。ゴールを取らないと、試合には勝てない。そこが一番大事なところ。最後のつめのところを練習して、決める部分をしっかりやっていきたい」
―遠藤康が入ってリズムが変わった?
「持ち味を出していたけど、シュート練習はしないとね。ヤス(遠藤)だけじゃないけど、決めるところで決めないといけない。いいプレーはしていたと思うし、こういう選手がどんどん出てきてほしい」
―G大阪の遠藤と激しくやり合っていたが?
「近くにいれば、ヤット(遠藤)だろうが、だれだろうが、行かないと。彼だけでなく、負けたくないし、1対1で負けていたら試合にならない」
―立ち上がりはプレスがかからなかった?
「できればどんどん行きたいけど、相手もうまいし、行ってかわされて行ってかわされてというのは避けたい。ある程度回させてチームとしてスイッチが入ったら行く。回されているように見えたかもしれないけど、タイミングを見てみんなで取りに行くようにしていた。相手と状況を見ながらやっていくべきだと思う」
―イ・ジョンスとフェリペ・ガブリエルが新しく入ったが?
「うまくフィットしてくれていると思うし、彼らがもっとうまくいくようにサポートしてあげていければいいと思う」
―次は浦和との開幕戦だが?
「最初が大事だし、いいスタートを切れるように頑張りたい」
―中村俊輔の横浜FM復帰も決まったが?
「彼もそうだし、イナ(稲本)も(小野)伸二も欧州でやっていた選手が戻ってきて、Jリーグ全体が盛り上がればいいと思う」

●DF岩政大樹
「今日はチーム状態があまりよくなかった。ほとんど試合をしていない。ボールにもほとんど行けてなかった。体が重い感じで、予想以上に疲労感が残っていた」
―今季も過密日程だが?
「シーズン中の疲れと、1試合目をやったあとの疲れは違う。メンタル面含めて消耗していたのかな。それはガンバも同じだけど」
―PK戦では4人目を務めたが?
「サポーターがざわついて、“岩政かよ”みたいな感じで。ふざけんなよと。それは冗談ですけど。僕が外しても同点だったので。ちょっとは緊張したけど、落ち着いて蹴れた」
―順番はどうやって決めた?
「監督が円陣のときに。いつもそう。練習でも決める確率は高いんだけど、あまり信頼されてないみたいで。言われてからは切り替えて、自分の世界に入っていた」
―守備面は?
「回される時間があるのはしようがないけど、もっとアグレッシブにいきたかった。勝った、負けたで雰囲気は変わるし、結果でメンタル面は左右される。勝てたことはよかったけど、これが過信につながらないようにしたい」
―手のファウルを厳しく取っていたが?
「今回が基準になって、選手がつかまなくなってくれれば、攻撃側はチャンスが増えると思う。守備側も正当に守って守れないわけじゃないし、うちの選手はそういうことをしないでも守っている。選手が個人の技術を上げないといけないし、チームとしても守り方を考えないといけない。それがスポーツだし、DFがつかめないようになれば、守備のレベルアップにもつながると思う」
―試合もスピーディーになる?
「とりあえず審判がしっかりファウルを取ってくれれば、相撲を取らなくていい。ボールが来たところでのフィジカルコンタクトはもちろんあるけど、最初からプレーをしないような状況もあった。それが1度や2度じゃない。サッカーにとっても、選手にとっても、審判にとっても良くない状況だった」

●DFイ・ジョンス
「残念な失点だった。よかったところもうまくいかなかったところもある。岩政選手は経験があるし、こちらからどうこう言うことはない。ピッチで感じ合える関係をつくっていけば、もっとよくなると思う。横にいて、ロングボールへの競り合いなどは信頼しているし、これからも勝てるという自信につながる。1つずつコンビネーションも深めていきたい」

●GK曽ヶ端準
「悪い時間帯に失点してしまった。シーズン中はそういうことがないようにしたい」
―PK戦は?
「気負い過ぎても、また先に動いたとかになるから、いつも通りにやった」
―2年連続でゼロックスを勝ったが?
「ACLも勝てたし、今日もガンバという強い相手に勝てた。向こうはケガ人が多くてメンバーが変わっていたとしても、そういうチームに勝てたのはよかった。1週間準備して、そこから連戦が続くので、大事にやっていければ」


●DF加地亮
「(ゴールについては)中に入って打とうと思ったら相手に当たって入った。シュート自体はミスでした。前半の終わり間際だったのでとりあえずシュートで、という意識がゴールにつながった」
―チームの出来については?
「シーズンはじめにしては出来は全体的によかった。昨年、一昨年と最初出だしが悪かったので、今年は、というところがある。その気持ちは出せていると思う」
―開幕戦で当たる名古屋については?
「天皇杯でもやっているけど、しっかりつないでくる。サイド攻撃をやらせないようにやりたい」
―個人的なコンディションは?
「コンディションは上がってきている。あと1週間しっかりと合わせたい」

●DF菅沼駿哉
「PKを与えてから吹っ切れた。悔しくて、やってやろうと思った。(PKについては)相手も、それでファウルかよ、と笑っていましたけど・・・。失点は悔しい。CBはゼロじゃないとダメ。きょうはシュートを打たせる場面が多かった。もっと相手との間合いを詰めることを意識したい」

●MF遠藤保仁
「(PKについて)足の先の方に当たった。(シュートは)ゴールからもだいぶ離れていた。当たったところが悪ければああなる。しっかり決めていきたい。もっと冷静に蹴りたいと思う」
―コンディションについては?
「後半残り15分完全に足が止まっていた。90分もたせようと思いながらプレーしていない。全力でいけるところまでいこうと思っていくわけだから。(開幕戦は)できるだけいいコンディションで試合に臨みたい。(チームは)2試合の公式戦をできてコンディションはやるごとに上がってきている。これから試合感も上がってくる。いい形で開幕戦を迎えられると思う」
 
●MF橋本英郎
「思った以上に動けていた。一方でしんどい、という選手もいた。最後の15分間は足が止まってしまってもったいなかった。鹿島もそんなによくはなかったと思う。序盤は攻撃の形が出来ていなかったし。それは立ち上がりから感じていた」

●FW宇佐美貴史
「特に見せ場なく終わったので、悔しさが一番大きい」
―二川からいいパスも来ていたが?
「際どいところだったけど、そこのあと一歩が出るようにしていきたい」
―監督からの指示は?
「自由にやれという感じだった」
―ケガ人が多い中で早く結果がほしい?
「それしかない。ここでやっていかないと先につながらない」

●DF高木和道
「勝てなかったけど、去年からのベースはできているし、だれが入っても大丈夫というのは大きい。1年間やっていればケガ人は出ると思うし、こういう状況が来ることもある。いい試合はしているし、あとは結果が出るまで続けてやるしかない。決めるところを決めて、それかもっとたくさんチャンスをつくればいい。慌てないでやっていきたい」

(取材・文 西山紘平、吉田太郎)

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