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コートジボワール戦勝利の韓国「ベスト16見えた」

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 韓国代表は3日、ロンドンで同じくW杯に出場するコートジボワール代表と国際親善試合を行い、FWイ・ドングッと途中出場の京都DFカク・テヒのゴールにより、2-0で勝った。

 モナコ(フランス)で10番を背負うFWパク・ジュヨンが負傷のために欠場したものの、左MFにエースのパク・チソン(マンチェスター・U)、右MFにイ・チョンヨン(ボルトン)とアジアを代表する両アタッカーを両ワイドに配置する4-4-2システムで試合に臨んだ韓国は、キックオフ直後にいきなり試合を動かした。

 4分、韓国はMFキ・ソンヨン(セルティック)が右サイドから右足FK。これは中央で相手DFにクリアされたものの、ファーサイドの落下点で構えていたイ・ドングッが右足ダイレクトで撃ち抜く。すると、シュートはGKブバカール・バリーの頭上を射抜いてゴールへと突き刺さった。東アジアサッカー選手権2010決勝大会得点王(全4人)のイ・ドングッのゴールで先制した韓国は、その後もSBイ・ヨンピョ(アル・ヒラル)とパク・チソンのコンビで左サイドから相手を崩そうとする。そして左サイドを抜け出したパク・チソンのラストパスをイ・ドングッがダイレクトで合わせるなど決定機をつくった。
 だが、FIFAランキング22位(韓国は同53位)のコートジボワールはエースFWディディエ・ドログバ(チェルシー)を中心に反撃を展開。ボール支配率で上回ると、遠目の位置からでも積極的にシュートを放つなど韓国ゴールへと迫っていく。

 迎えた後半、韓国はイ・グノ(磐田)とイ・ドングッの2トップに代えて1年9ヵ月ぶりに代表復帰したFWアン・ジョンファン(大連実徳)と前神戸ボランチのキム・ナミル(トム・トムスク)を投入し、キ・ソンヨンをボランチからトップ下へ移した4-2-3-1システムへチェンジした。後半9分にはそのキ・ソンヨンへイ・チョンヨンがスルーパス。さらに15分にはイ・チョンヨンから好パスでフリーとなったパク・チソンが右足シュートを放ち、また右サイドから仕掛けたイ・チョンヨンからMFキム・ジョンウ(光州尚武)へとつなぎ、そのラストパスに走り込んだキ・ソンヨンの右足シュートがポストをかすめる場面もあった。

 サイドからチャンスをつくる韓国は36分にも右サイドを抜け出したアン・ジョンファンの強烈な右足シュートがゴールを襲うなど、攻め立てた。GKイ・ウンジェ(水原三星)の好守もあり、リードしたまま終盤を迎えた韓国は後半ロスタイム、途中出場のMFキム・ジェソン(浦項)が自ら獲得した右FKからクロスボールをゴール前へ送ると、ニアサイドへ飛び込んだカク・テヒ(後半16分から負傷の鹿島CBイ・ジョンスに代わり出場)が頭で合わせてダメ押した。

 危ない場面を作られながらも快勝でW杯への弾みをつけた韓国。この日の韓国紙webサイトには「(W杯)ベスト16見えた」などの文字が掲げられている。

<写真>強豪に快勝した韓国。右から先制弾のイ・ドングッ、イ・グノ、イ・チョンヨン
(文 吉田太郎)

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